埼玉県伊奈町の埼玉自動車大学校(新井和徳校長)で11月9日と10日、学園祭とカーショーが一体となった「オートジャンボリー2024」が開催され、両日合わせて約7000人の来場者を数え、終日にぎわいを見せた。
今年で創立65周年を迎えた自動車整備の専門学校である同校の学園祭は54回目。2000年代からはクラシックカーを一般から募集して展示するようになった。
子供から大人まで楽しめる「車とバイクの祭典」とうたう通り、今年も校内すべてにぎっしりと展示やイベントが詰まった。
南関東日野自動車は2018年ダカールラリー出場車の『レンジャー』、埼玉県警は白バイと日産『スカイラインGT-R』R34型パトカー、埼玉トヨペットはGT300マシン『GRスープラ』などを展示。東日本三菱自動車による『デリカD:5』と『トライトン』の45度登坂体感同乗会や、西尾レントオールによる高所作業車試乗体験などは希望者の列が途切れなかった。また、テストコースでは埼玉スバルによるアイサイト同乗体験と埼玉ダイハツ販売によるスマートアシスト試乗も行われた。
恒例となった、バイクのスタントチーム「ノーリミットジャパン」によるエクストリームショーと、4輪スタントチーム「チームラッキー」によるカースタントショーも10日に開催。ジャンプ台を飛び越えたクルマが爆発しながら前方に並べられたクルマに激突する「Tボーンクラッシュ」は大迫力で、大勢のギャラリーから歓声が上がっていた。
また例年通り、グラウンドでのヒストリックカー展示も2日間に渡って行われた。43年前に3万5000円で購入して以来、レストアしながら乗っているというホンダ『N360 II ツーリングS』(1969)や、未だ走行3万kmほどのフォード『リンカーン・コンチネンタル・タウンカー』(1978年)、懐かしきクロモドラのマグホイールを履いたトヨタ『カリーナ1600GT』2ドア(1972年)、サザンクロスラリールックの三菱『コルトギャランGTO』(1973年)など、興味深い車両が並んだ。
これら旧車の参加は、1日目50台、2日目138台と、例年に比べると少なかったが、これは近隣で行われた複数の同様イベントと重なったためで、それでも初回からずっと参加しているオーナーや旧車好きの同校スタッフのつながりなどで、200台近い展示となったのはさすがであった。
心配された雨も降らず、ステージではバンドや吹奏楽演奏、ダンスなどもあって、2日間とも盛況の祭典となった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。