昨年の11月29日、ランクル70の再々販モデルが日本国内で発売された。発売当初から激しい争奪戦が繰り広げられ、あっという間にオーダーストップ。現在は注文はできない状態だ。そんなランクル70が、受注および生産終了するという噂が、SNSを中心に広範囲へ広がっている。その情報は、一部のトヨタ販売店から入手したという声も。ナナマルは本当に終わってしまうのか!?
文:ジョー城ヶ崎/写真:TOYOTA
※本企画に掲載する情報は、筆者が独自に調査し、執筆したものです。
■生産終了と噂される要因は何?
XやYouTubeを中心に、「ランクル販売終了」の情報が流れてきている。その内容は、「現在受け付けた初回オーダー受付分をすべて作り終えたら、以降ランクル70の国内向け仕様は生産されない」というものだ。
この話が本当なら3年待ちと言われていたので、2026年には生産を終えるということになる。今も注文再開を待っているファンにとっては、超悲報であろう。
これは「一部の販売店営業スタッフや販売店の上層部から聞いた情報」として流されているのだが、具体的な店名などの記載はなく、その真偽は定かではない。
しかしながら、この不安をさらにあおる情報がある。それが、トヨタのサブスクKINTOのSUVラインナップ。ナナマル専用ページには「現在取り扱いを停止しております」と記載があるものの、KINTOのラインナップページには、70の姿が無いのだ。
ルーミー・RAV4・アルファード・ヴェルファイアも取り扱いを停止しているが、これら4車種はラインナップページには載っていた。これは不安な要素だ。
ただSUVラインナップページには、ランクル300の姿もない。超長納期と言われているこの2台については、次の案内が近々にはできないことから、あえてラインナップから消しているのだろう。
では、気になる噂の真相はどうなのだろうか。各方面に取材を試みた。
■噂はあくまでも噂!ナナマルは無くならない!
結論から申し上げると、ナナマルが無くなるという話は全く出てこなかった。
取材を行ったのはディーラーの営業スタッフ・営業本部、トヨタ車の生産に関わる関連企業など。地域やチャネル、経営する地場資本などを変えて、多角的に情報を集めてみたのだが、返ってくるのは「発売1年の今、ドロップ(生産終了)が決まることはありえないし、そんな情報は無い。」という言葉があふれていた。
販売現場では、希望者に対して「次の抽選機会には欠かさず案内する」と伝えており、「ここで『もうありません』と伝えることは、長くお付き合いいただいているお客様との信頼関係にも関わる。時間が経てばオーダーストップは解除されますよ」という声もあった。トヨタディーラーでは、次の注文ロッドが幻になるとは微塵も思っていない様子だ。
現行70オーナーのベストカーWeb編集長も、今年6月のYouTubeベストカーチャンネルのライブ配信にて、「トヨタのナナマル開発現場最前線からも継続販売は行われるという力強い声も貰っている」と語っている。
ただし1点だけ、仮の話ではあるが継続販売が出来なくなる条件があるという。それは「国の法律が変わった時」、つまり法改正でランクル70が生産・販売できなくなった時だ。こればかりは政府やお役所の加減なので、誰にもわからない。
もちろん時間はかかるが、トヨタはナナマルが必要な人に、必要な分だけ届くまで、責任をもって生産・販売を続ける気持ちでいる。安心して、注文再開を待っていようではないか。
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