現行クラウンセダンのパトカー仕様をついに見っけた! ベストカーでは2年前に予想CGまで作って登場を待ち望んでいたが、やっぱり本物が存在したぜ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Japan__117、ベストカーWeb編集部
■新型クラウンにパトカー仕様はないという噂もあったが……
クラウンといえば警察車両としてもおなじみ。現行クラウンについてもパトカー仕様の登場が予想されたが、「クロスオーバーやSUVも出たクラウンにパトカー仕様はないのでは?」という声もあり、存在を疑う声が出ていた。
これに対しベストカーWebでは、クラウンセダンをベースに予想CGまで作って登場を期待したのだが、その願いがついにかなった。「X」にクラウンセダンのパトカー仕様の目撃情報が投稿されたのだ!
「Japan__117」さんが11月15日にXにポストした投稿には、埠頭とおぼしき場所の多くのトヨタ車に交じって、白黒に主分けられたクラウンセダンの画像が掲載されている。屋根にはしっかりパトライトも載っているが、所属警察名などの記載はなく、詳細は分からない。
注目すべきはリアドアの下部に「FCEV zero emission」というステッカーが貼ってあること。つまりこのクラウンセダンは燃料電池モデルということだ。全国自治体は公用車などの脱炭素化にも取り組んでいるから、その動きに伴う車両導入かと予想される。
それにしてもクラウンセダンはもともと水平基調であるため、白黒の塗分けが実に似合う。さらに2022年夏に公開されたベストカーWebの予想CGと照らし合わせると、CGがほぼ正確だったことが分かる。
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■パトカー専用グレードを用意してきたクラウン
過去にも紹介したが、ひと口にパトカーといっても、パトロールや事件、事故発生時に現場に駆けつける「無線警ら車」と、交通機動隊や高速隊に配備されて速度超過などの道交法違反を取り締まる「交通取締用四輪車」に分けられる。
さらにその双方に、都道府県警の独自予算で購入される「県費モノ」と、警察庁が一般入札によって購入し全国の警察本部に配分する「国費モノ」が存在する。
この後者の「国費モノ」は年度ごとに500~1000台と購入台数が多い。この需要に対応するため、(圧倒的多数を占める)クラウンにはパトカー専用のグレードが設定され、型式指定を受けているのだ。
「国費モノ」のパトカーは一括購入のための一般入札なので、提示される仕様書が存在する。そこには「4ドアセダンであること」、「排気量は2500cc級以上であること」、「乗車定員は5名以上」、「トランクルームは床面が概ねフラットであり、容量が450Lであること」など細かい仕様が書かれている(「仕様書」も現状に合わせて案外柔軟に変更・運用されているようだが)。
今回Xに投稿された画像が、この国費モノのパトカーなのかは現時点では不明だが、やはりクラウンのパトカー姿は絵になる。お世話にはなりたくないが、こいつの公道を走る姿を、早く見てみたいものだ。
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