「企業の買収」は初期の交渉段階でメディアなどにすっぱ抜かれると「破談」になるケースも少なくない。そんなジンクスも言い伝えられる中で、エンターテインメント事業を成長の柱に据えるソニーグループが、アニメやゲームのヒット作などのコンテンツ(情報内容)を豊富に持つ出版大手のKADOKAWAの買収も視野に検討しているという。
ロイター通信が速報したのを受けて、きょうの各紙も「ソニー、KADOKAWA買収検討、エンタメ事業強化狙う」などと追随する記事を取り上げている。
それによると、交渉は初期段階とみられているが、ソニーGは2024年3月末時点でKADOKAWAの株式を約2%保有しているほか、KADOKAWAのゲーム子会社であるフロム・ソフトウェアにも子会社を通じて約14%出資。フロム・ソフトウェアは世界的なヒット作となったアクションRPGゲーム『エルデンリング』を手掛けているという。
ソニーGはM&Aで作品やコンテンツの権利を蓄積し、ヒット作の有無に影響されにくい収益構造を目指しており、映画やテレビで楽曲が使われたり、他のアーティストが楽曲を演奏したりした際に使用料を徴収できるとも伝えている。速報したロイターによれば、「交渉が成立すれば両社は数週間以内に契約に至る可能性がある」などと報じていることからも買収交渉は年内に決着するとみられるだけに、目が離せない。
2024年11月20日付
●損保大手3社、最高益、9月中間、政策保有株売却進む(読売・11面)
●日鉄買収続く神経戦(朝日・7面)
●米、自動運転規制緩和か、次期政権「テスラに追い風」通信社報道 (毎日・7面)
●チャイルドシート基準「140センチ未満」取りやめ、官民協議会、150センチ未満推奨の動き広がる (産経・10面)
●KADOKAWA、ソニーG、買収へ協議 (日経・1面)
●ホンダ26年再参戦「レーシング」渡辺社長に聞く、F1人材グループ超えて、社内公募や中途採用、技術者育成、トヨタと切磋琢磨 (日経・15面)
●日産、資金調達コストの壁、手元資金、半年で5700億円減、収支改善の特効薬見えず(日経・18面)
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