ダイムラー・バスは11月18日、メルセデスベンツの新型EVバス『eIntouro』を発表した。このバスは、都市間輸送や短距離移動、シャトルバス、遠足、スクールバスなど幅広い用途に対応可能な設計となっている。
eIntouroは、1つまたは2つのバッテリーパックを搭載可能で、各パックの公称容量は207kWh。2つのバッテリーを搭載した場合、300kWの充電で90分以内にフル充電が可能となる。また、LFP技術により、搭載容量の95%以上を利用できる。バッテリーの寿命は使用状況に応じて最大15年だ。
車両サイズは全長12.18mから13.09mで、座席数は最大63席まで用意されている。これにより、従来のディーゼルエンジン搭載バスと同等の乗車人数を確保している。
注目すべき点は、eIntouroに新しい電子アーキテクチャが導入されたことだ。これにより、欧州のバスメーカーとして初めて、整備工場に行かずにソフトウェアの無線更新(OTA)が可能となった。この技術により、整備のための停車時間を減らし、車両の稼働率を向上させることができる。ダイムラー・バスは、将来的にこの技術を全てのバスやツアーコーチモデルに展開する計画だ。
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