「フォーラムエイト・ラリージャパン 2024」が11月21日に開幕した。競技は24日までの4日間、愛知県、豊田市、岡崎市、新城市、設楽市、岐阜県恵那市、中津川市の5市1町を舞台とし、リエゾンも含めた全行程1000km強(スペシャルステージ合計距離約300km)で、熱い戦いが繰り広げられる。
豊田スタジアム敷地内には、サービスパークやイベント広場がおかれると共に、スタジアムグラウンドエリアでスーパーSS(スペシャルステージ)が行われる。その他、山間部・林間部で開催されるSSや岡崎中央総合公園内を走るスーパーSSなど、バリエーションに飛んだステージが設定されている。
ヤリ-マティ・ラトバラ チーム代表率いるトヨタGAZOO Racing ワールドラリーチームは、現在1位のHyundai Shell Mobis Warld Rally Teamsと15ポイント差。今季WRC全13戦の最終戦、母国開催でマニュファクチャラーズタイトル4連覇達成なるかという今大会に期待と注目が集まっている。
21日の朝9時01分からは、鞍ケ池公園にてシェイクダウン(ラリー本番前に行われるテスト走行)が行われた。全長2.75km、高低差約84mのショートコースで、園内バスロータリーを1周して若草山を駆け上がる様子を間近で見られる点が魅力。多くのギャラリーが朝早くから集まり、次々に駆け抜けるラリーカーを迎えていた。
午後は、豊田スタジアム周辺の上空で航空自衛隊によるブルーインパルス展示飛行が行われ会場を沸かせた。
オープニングセレモニーの後は、豊田スタジアムでSS1が実施され競技がスタート。今年は中央部分に360度ターンを新規設定、2.15kmのコースで2台同時走行の迫力あるバトルが展開された。優勝は、M-Sport Ford World Rally Teamのエイドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組も3位に入る好走を見せた。
翌22日は早朝から、SS2(伊勢神トンネルSS)がスタート。SS3(稲武設楽SS)を経て、SS4(新城SS)終了時のタイミングでエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタ)がトップ、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタ)、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデ)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタ)は4位と続く結果になった。チーム代表のラトバラ氏は、「非常に難しい朝になっている、理想的なスタートでないと言えるかもしれない。水曜日に降った雨が乾いていない部分があり、コーナーごとにグリップレベルが変わるため、ドライバーは非常に難しい判断をしながら走っている。ただ、1台はリードしているし、他の2台も追い上げているのでこの先どうなるかまだわからない」とコメントした。
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