北米の25年ルール解禁の影響もあり、中古価格が青天井の絶版国産スポーツ。しかし中古車バブルが弾けたら、現在の中古価格の10分の1も夢じゃない!! いつか訪れるかもしれないXデーに備え、今から欲しい中古車を見繕っておこう!!

※本稿は2024年9月のものです
文:清水草一/写真:日産、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年10月26日号

■絶版国産スポーツの中古価格が10分の1になったら……

日産 スカイラインGT-R(R32)。10年ちょい前なら、実際に100万円以下の売り物もあっただけに、70万円という暴落価格には現実味があったりする。70万円ならオンボロでも欲しいです

 狂気の暴騰を見せている絶版国産スポーツ。バブル期のフェラーリのように、どれもこれも新車価格を大幅に上回っている。

 そんななかで一番欲しいのはどれかと言えば、個人的には32スカイラインGT-Rだ。第2世代GT-Rの原点であり、名器RB26DETTの出発点。エンジンフィールをはじめとして、すべてが世界遺産としか言いようがない。

 32GT-Rの現在の相場は、平均700万円。しかし前述のように10年前は100万円くらいで買えた。70万円に暴落しても、ある意味正常な値動きだ。70万円で伝説が手に入るならタダみたいなもの。維持費はかかるだろうけど、買わなきゃソンソン!

 34GT-Rは第2世代GT-Rの集大成。どブスな顔やスパッと切ったお尻、大げさなリアウイングなど、すべてがカッコよく感じられる。平均相場は狂気の2000万円。とても買えないが、200万円なら欲しいよネ! 34の新車価格は600万円くらいだったので、年式を考えればそれくらいが適正価格だろ! これが2位。

 3位は初代NSXでキメたい。現在平均1000万円と、34GT-Rに比べるとだいぶマトモなお値段だ。これが100万円まで下がれば、誰だって「くれくれ!」となる。

 NSXはエンジンがノンターボなので、メンテナンスも比較的ラクなはず。100万円で人生の記念碑が手に入るなら激安じゃないか! あ~、暴落が待ち遠しいなぁ~。

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