世界一の電気自動車メーカーテスラが開発したクルマ「サイバートラック」。この状態で販売するというから驚きだったが、さらに衝撃的なニュースが飛び込んで来た。それはサイバートラックがまさかの装甲車となったというニュースだ。一体どうなっているのか?

※本稿は2024年9月のものです
文:角田伸幸/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月26日号

■装甲車のほうがイメージぴったり!?

サイバートラックの装甲仕様車「STING」。最初からこの仕様があってもよかった?

 2024年7月にリコール騒動が起きたテスラのサイバートラックだが、「もともとこれが本来の姿では?」と思われる車両が発表され、話題を呼んでいる。

 それが政府向け防衛システムなどを手がけるアルキメデス・ディフェンスが作ったサイバートラックの防弾装甲仕様「STING(スティング)」だ。テスラ車のカスタマイズを手がけるアンプラグド・パフォーマンスが協力した。

 スティングには3つの仕様がある。一番軽装なのが「バハ」。アンプラグド製オフロードパッケージにジェット燃料駆動の800V発電機を備え、無給電地帯での活動性を高めた仕様だ。

 中間の仕様が「プロテクター」。バハの仕様に鋼鉄製装甲板を加えたモデルで、7.62mmNATO弾も防ぐ能力を持つ。

 最強仕様は「APC」。プロテクターにセラミックアーマープレートを追加し、地雷や14.5mm機関銃弾も防ぐという無敵ぶり。発電機を搭載すれば長期ミッションにも対応する。

 「無駄に頑丈」とも揶揄されるサイバートラックだが、装甲車と考えれば最適。日本でも採用しては?

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