なぜか最近、トヨタGR(ガズーレーシング)の情報が次々に入ってきている。今回入ってきた情報には、ヤリスとカローラのGRMNが登場するとのこと。2025年はGR大飛躍の年になるかも知れないぞ! 最新情報を見てみよう! 

※本稿は2024年10月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ
初出:『ベストカー』2024年11月10日号

■2025年はGRイヤーになる!?

先にGRMNヤリスII(上)が登場し、続いてGRMNカローラ(下)が発売となる。名機G16E型1.6Lターボはベース車からパワーもトルクもアップさせてきそうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 GRカローラは先日アメリカで改良モデルが発表されたばかりだが、GRMNモデルも並行して開発が進められているという。改良型のGRカローラが2024年末〜2025年春頃に登場し、その後、2025年夏〜秋頃にGRMNモデルが新設定されるというスケジュール。そのテストが大詰めを迎えているのである。

 このGRMNカローラより先に登場するのがGRMNヤリスIIだ。GRMNヤリスの第1弾は2022年1月に500台限定で発売済みだが、2024年1月に投入したマイナーチェンジ版のGRMNモデルが登場する。

 整理すると、

 1.2025年春〜夏頃にGRMNヤリスIIが登場
 2.その後、GRMNカローラが発売

 ということになる。カスタマイズの内容はこれまでのGRMNモデルから以下のようなものになると思われる。

 スポット溶接の増し打ち、構造用接着剤の使用箇所延長などでボディを強化し、エンジンフード、ルーフなどをカーボン素材にすることで軽量化。そして、内外装の専用パーツの採用で機能を向上させるとともにレーシーな雰囲気を演出する。

 メーカーだからこそできるカスタマイズの数々で、スペシャルモデルを構築する。GRMNヤリスの第1弾ではクロスミッション&ローファイナルギアや機械式LSDも設定されていた。

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■頂点たるGRMNの原点に回帰する

2024年1月のマイナーチェンジで大きく変わったGRヤリス。その進化分がGRMN第2弾に活かされる(ベストカー編集部作成の予想CG)

 初のGRMNモデルとなるGRカローラはともかくとして、GRMNヤリスの第2弾を作るのはなぜか。実は、第1弾でちょっとした反省があるようなのだ。

 2022年1月に登場したGRMNヤリス第1弾には「サーキットパッケージ」と「ラリーパッケージ」が設定されていて、その名のとおりサーキット向け、ラリー向けのアイテムが用意されていた。

 徹底的に走りにこだわるGRらしいやり方だが、その結果、ベースとなるGRMNヤリスの存在感が思った以上に薄くなってしまったのではないか? という声が上がっているというのだ。

 また、GRヤリスは2024年1月に大規模なマイナーチェンジを施したが、その時にトヨタのWRCチームのトップドライバーであるセバスチャン・オジェとカッレ・ロバンペラの名を冠したスペシャルモデルを各100台限定でリリース。ともに845万円という高価格だったにもかかわらず完売した。

 販売的には成功なのだろうが、本来、トヨタスポーツの頂点に立つGRMNモデルの影が薄くなるのは長い目で見てどうなのかということ。GRMNヤリスIIには、原点に戻って戦略を組み直すという意味合いがあるのだ。

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■思った以上に迫力あるデザイン

フロントを中心にベース車にはない空力デバイスが多数追加されるGRMNカローラ。超高速域で威力を発揮(ベストカー編集部作成の予想CG)

 一方のGRMNカローラはどうなるか。ニュルブルクリンクでのスクープショットを詳細に検証するとフロント周りの空力デバイスがかなり凝ったものになっていることがわかる。

 それをできるだけ正確に再現したのがここで掲載しているCGだが、小型のフラップやフロントフェンダーのダクト類のほかエンジンフードも新しい形状になっていることがわかる。これらの空力処理はGRMNヤリスIIにも施され、「頂点に立つGRMN」にふさわしいエクステリアを実現。

 GRMNヤリス、GRMNカローラともにエンジンはG16E型直3、1.6Lターボで、ベース車の304ps/40.8kgmから多少の上積みもありそうだ。

 6速MTのほか、新開発の8速DAT(ダイレクトAT)も用意され、アクティブトルクスプリット4WDのGR-FOURも専用チューニングが施されることになるだろう。価格はGRMNヤリスが750万円、GRMNカローラが800万円前後と予想している。

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