マツダといえばロータリーエンジン。現在、MX-30に発電用のロータリーエンジンが装着されているが、やはり真のロータリーエンジン搭載車の復活は駆動用に使われる、RX-7後継ロータリースポーツの誕生ではないだろうか。本当にRX-7後継車は出るのか? 今わかっている最新情報をお伝えしよう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部(予想CGイラスト)

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■コンセプトカー「アイコニックSP」の市販版!!!

ロータリーエンジン搭載車ならではの低いボンネットが特徴のアイコニックSP

 マツダはMX-30 R-EVでロータリーエンジンを発電専用に使うシリーズハイブリッドを実用化した。しかし、古くからのロータリーファン、マツダファンのみならず、生粋のクルマ好きはロータリーエンジンは発電用ではなく、駆動用としての復活を待ち望んでいるに違いない。

 マツダは「車両用駆動システム」という特許を登録しており、つまりロータリーエンジンを駆動に使うマイルドハイブリッドである。

2024年6月10日、マツダが「車両用駆動システム」の特許を登録。12:駆動用ロータリーエンジン、14c:トランスミッション、18:バッテリー

 このマイルドハイブリッドシステムは、前輪車軸後方にロータリーエンジンを配置するフロントミドシップの後輪駆動で、駆動用バッテリーをシート(2シーター)の真後ろに置き、トランスミッションを後輪車軸上に置くトランスアクスル方式。

 ロータリーエンジン+モーターで後輪を駆動するが、それとは別に前輪左右に片側17kW(約23ps)のインホイールモーターを置き、モーターのみの走行も可能。一方でモーターの電力供給を止めてロータリーエンジンだけで走るモードも用意されているという。

 インホイールモーターの実用化にのみ疑問符は付くものの、ほかは2027年と予想される発売時期には実現できそうなものばかり。ただし、コストがかかり、車両価格が高くなるので、それをどう判断するのかが実現可能性を左右しそうだ。

マツダが世界初公開した横置きレイアウトのロータリーEVシステムコンセプト(1ローター)。エンジンを小型化したことで、エンジンフードを下げることができ、デザイン性向上させつつ、燃費改善

 このシステムを実用化すれば、830㏄×2ローターターボ+モーターでシステム出力は350ps前後、カーボンニュートラル燃料にも対応する。

 2024年5月にトヨタ、スバルと共同で開催した「マルチパスウェイワークショップ」では、横置き1ローターと縦置き2ローターを発電用に使うシリーズハイブリッドを公開しているため、シリーズハイブリッドの道も残されている。

ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT(2ローター)。発電用の2ローターを縦置きで搭載することにより多くの電力供給が可能。スポーツカーへの採用を視野に入れている

■エクステリアデザインはアイコニックSPの市販版

RX-7後継ロータリースポーツの予想CGイラスト(ベストカーが制作したもの)

 エクステリアデザインについては2023年秋のジャパンモビリティショーで公開されたアイコニックSPを発展させたもの。この予想CGイラストのように、美しいロータリースポーツとなりそうだ。

 RX-7後継ロータリースポーツのデビュー時期は2027年が予想される。予想価格は600万~700万円。

 待ちに待った待望のロータリーエンジンの復活が現実味を帯びてきた。あと3年、ワクワクしながら期待して待っていよう。

ほぼコンセプトカーのアイコニックSPを発展させた市販版となる(予想CGイラストはベストカーが制作したもの)

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