日産自動車の子会社の日産トレーディングは12月3日、神奈川県で再生可能エネルギー100%の電力「日産でんき」の先行販売を開始したと発表した。これは国内自動車業界で初めての試みとなる。

日産自動車は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて電気自動車の普及に力を入れている。「日産でんき」は、FIT発電所由来のFIT非化石証書を付すことで、実質的に再生可能エネルギー100%の環境に配慮した電力となる。

この電力サービスに加入することで、家庭で使用する電気によって排出されるCO2を実質ゼロに抑えることが可能となる。これにより、従来と変わらない暮らしが環境に優しい暮らしに変わるという。

料金プランは、一人暮らしからファミリーまで幅広い顧客に対応した「一般家庭向けプラン」と、電力消費の多い家庭や店舗に対応した「商店向けプラン」の2種類が用意されている。どちらのプランでも契約すると「全員割」が適用され、東京電力管内の場合、従来の電気基本料金と比べて13%割引となり、年間で約2400円お得になるとしている。

さらに、電気自動車オーナーには「EV割」も適用され、全員割と合わせて26%割引となり、年間で約5800円お得になるという。

家庭全体で排出するCO2の約7割は電気によるものだ。その量を杉の木で吸収しようとすると130本分にも相当する。「日産でんき」を利用するだけでCO2を実質ゼロにして環境貢献ができるとアピールする。

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