2022年5月に日本市場に登場したルノーのクーペSUV、アルカナ。全世界で30万台近くを売り上げるヒット車が、2024年10月のマイナーチェンジでグレードを一本化。単一グレードとなった「エスプリ アルピーヌ」に試乗した!!
※本稿は2024年10月のものです
文:西川昇吾/写真:西尾タクト、ルノー ほか
初出:『ベストカー』2024年11月26日号
■R.S.ラインに代わる「エスプリ アルピーヌ」
2022年5月に日本市場に登場したアルカナ。このクラスではほかにないクーペSUV、そして輸入車唯一のフルハイブリッドである「E-TECH」を搭載していて、ほかに代わりのない存在といえる。そんな個性が評価されて、全世界で約29万台を販売するヒットモデルとなっている。
そんなアルカナが進化して登場。最大のポイントはグレード体系が一新されるとともに、新しいスポーツラインである「エスプリ アルピーヌ」が誕生したことだ。
専用デザインでスポーティに彩られたエスプリ アルピーヌは、これまでのR.S.ラインに代わる存在となり、ルノーブランドのスポーティなイメージを牽引していくこととなる。
日本市場ではこのアルカナからとなるが、すでにヨーロッパ市場ではほかのモデルにも採用されていて、今後日本でも増えていくはずだ。
改良を受けた日本向けのアルカナは、グレード体系をこのエスプリアルピーヌに統一。購入時の選択肢としては、マイルドハイブリッドとストロングハイブリッド、ふたつのパワーユニットからどちらかを選ぶだけになった。
エスプリ アルピーヌは、19インチへと大径化した専用デザインのホイールに、エンブレムがあしらわれている。全体的にブラックアウトされたデザインと、新しいロゴ&グリルとの組み合わせで、よりスポーティかつ洗練された印象だ。
インテリアはレザーフリーへと素材を変更。フランスを思わせるトリコロールステッチも特徴的なポイントだ。装備面でいえばモニターが7インチから9・3インチとなり、サイドビュー機能が新たに備わった。
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■良好な乗り心地&ハイブリッドも進化!
今回、新しいアルカナへの試乗は横浜を中心に敢行。高速道路から狭い街なかの道路まで、日常ユースを試すには最適のシチュエーションだった。
まず好印象であったのが、19インチへと大径化したのに乗り味の「コツコツ感」がないこと。
以前と同様、SUVとしてはややスポーティな味付けとなっているが、乗り心地的には厳しい大径化をしても、乗り心地が悪化している印象がなかったのは少し驚いた。後席に乗ったカメラマンも乗り心地に対して良好な印象を持ったようで、フルハイブリッドならではの静粛性も含めて快適なSUVなのは間違いない。
また、進化したハイブリッドもいい。バッテリー残量が40%以下になると自動的に充電してくれるE-SAVE機能が選べるようになった。これにより、坂道の多い横浜の街でも、モーターのトルクフルな走りが途切れることなく、快適に走行することができた。
サイドビュー機能で狭い道も安心。アルカナはさらに日本で乗りやすくなった。
●ルノー アルカナ エスプリ アルピーヌ E-TECHハイブリッド 主要諸元
・全長×全幅×全高:4570×1820×1580mm
・ホイールベース:2720mm
・車両重量:1470kg
・エンジン:直4 DOHC 1597cc
・最高出力:94ps/5600rpm
・最大トルク:15.1kgm/3600rpm
・モーター1最高出力:49ps/1677-6000rpm
・モーター2最高出力:20ps/2885-10000rpm
・トランスミッション:電子制御ドッグクラッチ マルチモードAT
・WLTCモード燃費:22.8km/L
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