2022年に4代目が登場したレクサス LX。ランドクルーザー300をベースとする本格クロカンSUVで、レクサスらしい高級感とランクル300の信頼性を併せ持つ存在だ。2024年10月、LXの一部改良と同時に、LX初のハイブリッドモデル、LX600hが追加された!!

※本稿は2024年10月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ
初出:『ベストカー』2024年11月26日号

■レクサス LX初のハイブリッド登場

2024年10月に発表されたレクサス LX700h。ランドクルーザー300をベースとする本格派クロスカントリーSUVだ

 「絶対に生きて帰って来られる信頼性が最大の開発テーマ」という横尾貴己チーフエンジニアの言葉がLX700hのすべてを表していると言っても過言ではない。

 レクサス LXはランクル300をベースとした本格的クロスカントリーSUVだ。電動パワステの採用にさえ、徹底した冗長性を検討した慎重さが求められる。

 一方、LXはレクサスブランド車で唯一「電動化」されていないモデルだった。ハイブリッド化にはそれだけ技術的ハードルが高かったということだ。

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■ハイブリッドシステムが壊れても走り切れる信頼性

レクサスブランドという高級SUVとしての内外装と、ランドクルーザー300をベースとしたタフなクロスカントリーSUVとしての信頼性が同時に求められる

 V6、3.5Lツインターボエンジンはランクル300やLX600などに搭載されるエンジン。10速ATとの間にクラッチを介してハイブリッド用駆動モーターを挟み込んだパラレルハイブリッドがLX700hのパワートレーンだ。

 エンジンとモーターの間にクラッチを介することでモーターのみでの走行を可能とする。

 ここでのポイントは、ハイブリッドシステムとは別系統でエンジンスターターモーターとオルタネーターを搭載することで、万が一ハイブリッドシステムが壊れた際にもエンジンのみで走行が可能としているということだ。なにがなんでも走り切って、生きて帰ってくる信頼性を担保する設計である。

 また、ハイブリッド用バッテリーは完全防水パッケージとされ、それでも浸水した場合には被水センサーにより電源をカットし、重大なトラブルを予防する。これにより渡河性能700mmを確保しているのだ。

 LX700hは2024年末より日本を含むグローバルでの発売開始予定だ。

●レクサス LX700hの技術的ポイント
・V6、3.5Lツインターボエンジンと10速ATの間に駆動モーターを挟んだパラレルハイブリッド方式を採用
・独立したスターターモーター、オルタネーターを装備。ハイブリッドトラブル時にエンジンのみでの緊急走行を可能とした
・ハイブリッド用バッテリーは完全防水パッケージされ、渡河性能700mmを確保

●レクサス LX700h 主要諸元
・全長:5100mm
・全幅:1990mm
・全高:1890mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:2780kg
・エンジン:3.5L、V型6気筒DOHCツインターボ
・パワートレーン:10速AT+モーター(パラレルハイブリッドシステム)フルタイム4WD

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