静岡県御殿場市に拠点を置くNPO法人「防衛技術博物館を創る会」は、戦後復興の重要な役割を果たした「九五式軽戦車改造ブルドーザー」の修復と調査を行ない、次の世代に伝えるための資金を募るクラウドファンディングを募集中だ。
このプロジェクトは、かつて治水工事や開拓事業に不可欠だった戦車ブルドーザーを修復し、その技術的価値を調査することを目的としている。「戦車ブルドーザー(更生戦車)」は1954年以降にその姿を消し、現在ではまとまった記録が残っていない。しかし、10年前に北海道で発見された「九五式軽戦車改造ブルドーザー」の1台を、防技博を創る会が入手した。
今回のクラウドファンディングは、修復費用や調査費用、保管料など総額1500万円を目標としており、資金調達はクラウドファンディングサービス「READYFOR」を通じて行われる。今回のプロジェクトは、2024年2月27日から4月26日までの59日間で募集し、All or Nothing形式で目標金額に達しなければ支援金は返金される。
修復作業は約1年を見込み、2025年のゴールデンウィークには御殿場市内で完成披露会を開催する予定だ。その後、全国各地で公開され、2027年に開館予定の防衛技術博物館で展示される。
防技博を創る会は2010年から活動を開始し、2012年に特定非営利活動法人として登録。これまでに3度のクラウドファンディングを成功させ、国産防衛装備品を修復、展示してきた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。