群馬県板倉町の渡良瀬遊水地で5月4日、スバルレオーネオーナーズクラブ(SLOC)による春の定例ミーティング(関東地区)が行われ、初代のクーペや「四輪駆動」のエステートバンなど、スバル『レオーネ』14台が集まった。
今回とりわけ注目されたのが、初代「レオーネクーペRX」(1975年)。専用のハードサスペンションやクロスレシオ5速MTなどを装備したホットモデルだ。前オーナーが新車で購入後、足回りやミッションをさらに強化しロールバーや大径フォグランプなどを装着して、当時の「チームスバル」などでラリーに出ていたという個体である。
昨年、これを譲り受けた現オーナーは、複雑に増設された電気系統などをひとつひとつ取り払うなどの作業に取り掛かっているという。「今からゆっくりとオリジナルに戻していこうと思ってます。貴重なクルマなので壊さないようにして乗っていきたいですね」。各所それなりのダメージがあるものの、ツインキャブのエンジンは最高の吹け上がりが楽しめ、胸のすくボクサーサウンドを奏でていた。
このほか、現在のスバルシンメトリカルAWDのご先祖様である初代の「エステートバン」や、2代目のツーリングワゴン特別仕様車「スキーヤーズスペシャル」、OHCのターボエンジンを搭載した3代目「RX」4ドアセダンなど、様々な歴代モデルが各地から集まった。
このミーティングでの面白みは、参加はレオーネ以外でもOKだということ。この日は『1300G』や『サンバー』『R2』『レガシィ』『フォレスター』などが加わり、スバル車談議に花が開いていた。
各自手持ちの不要部品やグッズの入札販売会も実施。PCD140という特殊なホイールや新品のマッドガード、オイルフィルターなどが並べられ、次々と売れていった。売れ残ったものはクラブ部品部に預けられ、パーツに困ったメンバーのためにストックされるなど、車両維持への配慮もうかがえた。
SLOCの真辺岳夫代表は、「コロナ渦で活動が縮小しましたが 昨年度は新入会員が5名と、以前のペースに復旧し、現在会員は北海道から広島・高知県まで76名となっています。今回は青森や岐阜など遠方から自走でちゃんと来れたメンバーもいて、こうして元のように楽しめる時代になって良かったなと思いました」と、春の開催は5年ぶりとあってほっとした様子だった。
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