新型フリードが初披露目されたが、控えめな標準ボディのAIRに対してガンガン攻めてきたのがフリードクロスター。先代にはなかった黒い樹脂製フェンダーが装着され、まるでランクル250などの本格派クロカン四駆のようだ。しかし、この樹脂製フェンダー、スライドドアには難敵だったようで、相当苦労したようだ。少々マニアックなネタですがぜひ読んでくださいませ!
文&写真:ベストカーWeb編集部
■ガンガン攻めてきた新型フリードクロスターの樹脂製パーツ
ホンダは先代フリードを2019年10月にマイナーチェンジした際、フィットクロスターに続いて、外観をクロスオーバーSUV風スタイルとした、フリードクロスターを追加した。
この2台のクロスターを見比べて気づくのは、フィットにはあるが、フリードクロスターには装着されなかったものがある。クロスオーバーSUVには必ずといっていいほど装着されている、艶消し黒色の樹脂製フェンダーだ。
写真を見ればわかるとおり、先代フリードクロスターには装着されなかった樹脂製フェンダーが、今回登場した新型フリードクロスターに装着されているのがポイント。この樹脂製フェンダーによって全幅が25mmワイドになり、全幅は1720mm(3ナンバー)となった。ちなみに最低地上高は明らかにされていない。
樹脂製フェンダーから金属調ガーニッシュに至るロアグリル(フォグランプベゼル含む)、サイドシルまでかなり広範囲にわたって未塗装の樹脂製パーツが装着されているのだ。金属調のアンダーガードも大型で、そのスタイルはまるで本格派クロカン四駆を思わせるほどだ。
■樹脂製フェンダーはなぜ先代には採用されなかったのに、新型クロスターに採用されたのか?
先代クロスターには樹脂製フェンダーは取り付けられていないが、新型にはなぜ装着できたのか? フリードの開発者に聞いてみた。
「先代フリードクロスターは追加モデルだったので後から樹脂製フェンダーは付けられませんでした。スライドドアの内側が、リアフェンダーにあたってしまうからです。今回のフリードは開発段階から樹脂製フェンダーを装着したクロスターを想定していましたので、ドアの内側と樹脂製フェンダーが干渉しないように設計しております」。
昨今のアウトドアカスタムは塗装バンパーをあえて無塗装の樹脂製バンパーにすることが流行っているが、最初からここまで広範囲に樹脂製パーツを採用するのも珍しい。
また、あのデリカD:5さえも樹脂製オーバーフェンダーは装着されていないので、おそらく樹脂製オーバーフェンダー付きの両側スライドアドア車(ミニバン)は世界初なのでは?
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