愛車のサウンドシステムの高性能化に興味を抱くドライバー諸氏に向けて、その思いを実行に移そうとするときに役に立つ情報をさまざま発信している当連載。現在は「サブウーファー」の選び方のポイントを解説している。

まずは、「小型・薄型のパワードサブウーファー」のチョイスの勘どころを説明している。で、前回は国産モデルの市場動向を分析したが、それに引き続いて当回では輸入モデルの注目株を紹介していく。

さて、北米ブランドや欧州メーカー等々、世界にはさまざまなカーオーディオブランドがあるが、日本に輸入されているものの中で特に注目したいアイテムが3つある。

その1つ目は、世界的なスピーカーの有名メーカー「フォーカル」の『iSUB ACTIVE』(税込価格:6万6000円)だ。当機は、同社のラインナップ中の『カスタムフィットモデル』シリーズに属する「フォーカル」唯一の「パワードサブウーファー」だ。

なお当機の振動板サイズは200mm、内蔵パワーアンプの定格出力は130Wで、スペック的にはスタンダードな仕様となっている。しかしながら「小型・薄型のパワードサブウーファー」としてはハイグレードモデルと呼ぶべき価格帯にあるだけあり、筐体は至って堅牢で作りが精巧。ゆえにパワフルに鳴らしても箱鳴りすることなく良質で強力な超低音を奏でられる。レスポンスも良く鳴りっぷりも良好だ。力強さと質の良さを兼ね備えたモデルが欲しいと思ったら、当機のチェックはマストだ。サイズは328×230×63mm。

そしてあと2つのモデルはともに、スウェーデンのハイエンドスピーカーブランド「DLS」のモデルだ。1機種が『ACW68』(税込価格:5万7200円)で、もう1機種が『ACW10』(税込価格:6万3800円)だ。2機種での主な違いは以下のとおりだ。前者は15cm×20cmの楕円タイプの振動板が採用されていて、その分ボディがコンパクト。そして定格出力も120Wとスタンダードなスペックだ。対して後者は振動板サイズが25cmと大きく、内蔵パワーアンプも定格出力200Wとパワフル。そしてその分、ボディは少々大きい。ボディサイズは、前者が210×290×72.5mmで後者は245×345×68mmだ。

ただし、2機種間で価格的にはそれほど大きくは違わない。つまりどちらもコストがしっかりかけられていて作りが確かだ。なのでパワーをかけて鳴らしても、質の良い重低音を楽しめる。よりコンパクトなモデルが良いと思ったら前者を、一層パワフルに鳴らしたいと思ったら後者を選ぼう。

今回は以上だ。次回は「ボックスサブウーファー」のチョイスの勘どころを説明していく。お楽しみに。

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