ラグジュアリーモデルの初代から一転、スポーツモデルとして登場したトヨタ セリカXX。大人が熱狂したのはもちろん、人気漫画に登場したことで子供をも魅了した記憶に残る一台だ。登場当時最先端のイケメンスポーツ、セリカXXをドリキン・土屋圭市氏が試乗する!!
※本稿は2024年4月のものです
文:ベストカー編集部/写真:奥隅圭之
初出:『ベストカー』2024年5月26日号
■「当時はこれが最先端のスポーツ。今乗っても楽しいよ!」
「このセリカXX、コンディションいいね。しっかりと当時の乗り味が感じられる。ちゃんとレストアしている。うん、こんな感じだったよ新車の頃も」
満面の笑みでセリカXXをドライブする土屋さん。
「でもさ、遅いねー! 4速だとターンパイクの上り坂上っていかないよ。3速に落とすとツインカム24、“カーン”と気持ちよく吹け上がるんだけど、全然加速しない。
今のクルマの基準で見ちゃうと、これのどこがスポーツカーなんだよって思うかもしれないけどさ、39年前のクルマだよ? 当時はこれが最先端のスポーツだったんだよ。1G-Gはしっかりと7000rpmまで吹け上るし、MTだってシフトフィールカッチリしていて今乗っても楽しいよ!」と土屋さん。
「ソアラとの対比が面白い。ソアラはラグジュアリーでプレミアムだったんだよ。乗り心地もソフトで、操舵してもちょっと緩い。でもXXはステアフィールもシャープでちょっと切ればしっかりとフロントが反応する。
ソアラのシートはバケットタイプなんてカタログでは謳っていたけど、今の目で見ればリビングルームのラグジュアリーソファーだよね。フカフカで座り心地いいのよ。でも、XXのシートはサイドサポートもしっかりしていてスポーティなシートなんだよね」と評価する。
■トヨタ セリカXX2000GT
セリカXXとしては2代目のA60系は、3代目セリカの派生モデルとして1981年7月デビュー。直列6気筒を収めるロングノーズの先端にはリトラクタブルヘッドライトを装備し、端正なフロントマスクと流麗なプロポ―ションが特徴。
160ps、18.5kgmを発揮する1G-G型2LNAが追加されたのは1982年8月。トップモデルは2.8Lエンジン搭載の2.8GTだった。
●トヨタ セリカXX2000GT
・型式:GA61型
・初度登録年月:1985(昭和60)年4月
・当時の新車価格:218万4000円(1984年)
・全長:4660mm
・全幅:1685mm
・全高:1315mm
・ホイールベース:2615mm
・車両重量:1230kg
・前軸重量:650kg
・後軸重量:580kg
・エンジン:直列6気筒DOHC
・エンジン型式:1G-GE
・総排気量:1988cc
・最高出力:160ps/6400rpm ※
・最大トルク:18.5kgm/5200rpm ※
・トランスミッション:5MT
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:セミトレ―リング
・タイヤサイズ:195/60R15
※印はグロス値
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