未来を今、体感! 電動スクーターや電動キックボードなど、新たな移動手段が次々に誕生している。2050年にはワンマイル利用のモビリティから宇宙エレベーターまで、生活を便利にする多くの乗り物が登場しているだろう。そういった先端テクノロジーの展示会が東京で開催される。
◆テクノロジーの握り寿司?
“2050年の東京”を体験できるイベントが、4~5月に東京都のベイエリアで開催される「SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム」だ。その先行発表会が4月9日に東京有楽町で開催され、東京都の小池百合子知事らが出席した。
「SusHi Tech」=スシテックは「SustainableとHigh Technologyをギュッと握った造語」と小池知事は説明する。SusHi Tech Tokyo 2024は、世界共通の都市課題解決に向けて東京発のイノベーションを創出する国際イベントだ。主催は東京都。
SusHi Tech Tokyo 2024は3つのイベントで構成され、世界五大陸の都市のリーダーが集う「シティ・リーダーズプログラム」、アジア最大規模のスタートアップイベント「グローバルスタートアッププログラム」、未来の都市モデルを発する「ショーケースプログラム」を同時期に開催する予定だ。
◆2050年の東京のショーケース
宇宙エレベーター、アシストスーツ、空飛ぶクルマ……。2050年の暮らし、仕事、文化をつくる多彩なテクノロジーが展示されるイベントがショーケースプログラムになる。主催者が“未来体感型”を謳うように、一般の人が来場して先端テクノロジーの実例や提案を体験できる。
小池知事は「サステナブルな東京をハイテクで実現したい。未来の都市像を発信する」と説明する。またプログラム実行委員会の辻愛沙子委員長は「2050年の東京を人々がいっしょに作るためのイベントにしたい。江戸と呼ばれた時代から東京は、例えばリサイクルやリユースなど、都市の課題を解決し続けていた。培ってきた文化から未来を築く」とショーケースプログラムを東京で開催する意義を語る。
◆乗る、見る、擬似体験
モビリティについては、ショーケースプログラムの有明アリーナ、日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリアの4会場で、それぞれ未来のモビリティの見学や試乗ができる。小池知事は出展されるモビリティについて「会場を楽に回ってほしい。水素燃料や自動運転といった技術を体験できる」と説明。
●有明アリーナ
5月17日(金)~21日(火)
未来のニュースが映し出される通路を通り抜け、2050年の東京にタイムスリップ。電車に乗るような感覚で宇宙に行ける「宇宙エレベーター」の擬似体験など、“未来の一日”を提供する。
電動小型モビリティの『ラプター』など未来モビリティが集合する会場がここだ。公開有人飛行試験に成功した一人乗り試験機のスカイドライブ『SD-03』の操縦席に乗り込むこともできる。超人スポーツ『RFIGHT』のデモンストレーションも有明アリーナだ。ジャパンモビリティショー2023で話題となった、巨大ロボットのツバメインダストリ『アーカックス』も変形をデモンストレーションする。
●日本科学未来館
4月27日(土)~5月26日(日)
5月7、14日は休催
東京の暮らしを変える発明に出会える会場。子どもたちのひらめく力を育むワークショップなどを開催する。次世代型モビリティでは、祭礼具の製造販売で160年以上の歴史を持つ宮本卯之助商店と最先端プロダクト開発型企業のRDSが手を組み、「伝統×革新」をテーマに制作した『ツナグルマ』が展示される。「空飛ぶクルマ」はここでも展示される。
●シンボルプロムナード公園
5月12日(日)~26日(日)
江戸から続く伝統と、未来の東京とを比較しながら、「食べる」「遊ぶ」「乗る」「買う」を通じて未来へのワクワクを感じる場所。
モビリティ試乗ができ、「低速」「高速」など車種の特性に合わせたコースを走る。高速でも低速でも安定した三輪の『ストリーモ』や、車いすと合体して走れるRDS『Wusa』をはじめ、「miraiサーキット」には環境に優しく楽しい乗り物が集まる。
●海の森エリア
5月12日(日)~21日(火)
陸・海・空の広大なエリアを活用して、東京都が取り組む「次世代モビリティ」、「最先端再生可能エネルギー」、「環境改善・資源循環」の最先端テクノロジーを実演・体験・展示する。人気アニメ『僕とロボコ』のキャラクター「ロボコ」がアンバサダーとなり、テクノロジーを解説する。
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