ヘッドライトが曇ったり黄ばんだりしたクルマに乗っている人は要注意。今年から車検で「ロービーム検査」が始まるのだ。場合によっては光量不足で車検に通らなくなるかも?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=xiaosan@Adobestock)、国土交通省
■ロービーム検査が基本だが抜け道があった!
クルマのライトには、ハイビーム(走行用前照灯)とロービーム(すれ違い用前照灯)があることは皆さんご承知の通り。とはいえ日本ではロービームの使用頻度が高いため、1998年9月以降に生産されたクルマは、ロービームを基準にヘッドライトが設計されるようになった。
こうした流れに車検制度も対応すべく、2015年9月にはロービーム検査が定められ。2018年から実際の検査が始まった。ところがここには抜け道が……。「ロービーム検査は原則で、やむを得ない場合はハイビーム検査でよい」という除外規定があったのだ。
2024年8月、この除外規定が廃止されることとなった。ただしややこしいことに、廃止されるのは北海道、東北、北陸信越、中国地方のみ。関東、中部、近畿、四国、九州、沖縄地方についてはさらに2年延期され、2026年8月から新ルールが適用となる。
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■ケミカル用品などでヘッドライトの黄ばみ取りを!
地方によって差はあるものの、とにかくこれからはロービームが車検の対象となるのだが、この影響をもっとも受けそうなのが、冒頭でも触れた「ヘッドライトが曇ったり黄ばんだりしているクルマ」だ。
車検ではヘッドライトの色と光量、光軸がチェックされるのだが、ライトが曇っていると光量が足りなかったり、「カットオフライン」と呼ばれる配光が正しく出ない可能性が高まるためだ。
悩ましい問題だが対策がないわけではない。過去のベストカーWebでも取り上げているが、最近はヘッドライトの曇りや黄ばみを取るケミカル用品が多数発売されているし、コーティングショップなどでも作業メニューとしてヘッドライトクリーニングが可能だからだ。
前述のとおり、車検では光量に加えて配光もチェックされるから、ヘッドライトがキレイになったら光軸チェックも忘れずに。「愛着のあるクルマだからまだまだ乗り続けたい」。そんなクルマユーザーはいっそう、ヘッドライトに気を配ばるべし!
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