2023年10月末から11月初頭にかけて開催された“ジャパン・モビリティショー”は、4年ぶりの開催となった東京モーターショーを受け継ぎながらも、新時代のモビリティショーとしてコンセプトを大転換。111万人を超える来場者で賑わう大成功で幕を閉じた。
そして「この流れを止めるな!!」と、2024年もモビリティショーを開催することが決定した!! はたしてどんなショーになるのだろうか?
※本稿は2024年4月のものです
文:ベストカー編集部/写真:HONDA、ISUZU、NISSAN、SUZUKI、TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年5月26日号
■自工会・片山会長が注目発言
「昨年できた大きな流れを絶やしたくない」
2024年3月22日に開催された自工会記者会見での片山正則会長の発言だ。
記者の質問に答えたかたちだが、ジャパンモビリティショーの成功でできた“いい流れ”を止めない、ということを言った場面だ。
本年、2024年もモビリティショーを開催する方向で自工会全理事の了承を得たということで、開催に向けた具体的な動きに入ったことを自工会会長として明言したことになる。
■JMS2023は大成功
2023年10月26日から東京ビッグサイトで開催されたジャパンモビリティショー。
コロナ禍を鑑みて2021年の開催を見送ったことで、首都圏で開催されるモーターショーとしては2019年に開催された東京モーターショー以来、4年ぶりの開催となった。
従来の東京モーターショーとは大きくコンセプトを転換し、「モビリティ」、すなわち自動車も含めた移動体のあらゆる可能性と近未来を見せるショーとして成功を収め、印象に残るものとなった。
会期11日間での総来場者数は111万2000人。1日当たりの来場者数平均は10万1091人で、これは前回2019年東京モーターショーに比肩する数字。
ここ20年、東京モーターショーの来場者が漸減し続けていたなか、1980年代から1990年代の水準に引き戻したという点で、今後のモビリティショーの在り方に大きな期待を抱かせるショーであったことは間違いない。
■商用車ショーのような位置付けとなるのか?
片山会長はコメントの中で「2023年のモビリティショーは“BtoC+B”の傾向が強かった。今年は“BtoB+C”の方向にしたい」という考えをのべている。
つまり、前回ショーでも一部取り組んでいたビジネス商談ショーの要素をより強め、しかし一方で一般来場者にも楽しんでもらえるようなショーアップの要素もしっかりと盛り込むということである。
イメージとしては2000年、2002年、2004年に開催された東京モーターショーのいわゆる「商用車ショー」のようなものになるのかもしれない。
商用車ショーというと、ビジネス商談が主になるようなイメージかもしれないが、過去3回開催された商用車ショーには、乗用車ショーにも負けない個性派のコンセプトカーが出展されている。さらに「モビリティショー」へと進化しているのだから、その出展車、ショーの内容には期待が高まるというものだ。
現時点では会期や会場などを含めた具体的内容はいっさい決まっていないというが、おそらくは東京ビッグサイトで、10~11月に会期5日前後で開催されることになると思われる。期待したい!!
■JMS2024はこんなクルマに期待したい!!
はたしてどんなモビリティショーになるのかは未知数ながら、国内外の商用車には魅力的なモデルがたくさんある!! どんなクルマが出展されるか? どんなショーになるのか? 大いに期待しつつ、今後も具体的開催内容などの続報を逐次お伝えしたい。
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