ジープは5月22日、小型SUV『アベンジャー』の新グレード「4xe」を欧州で発表した。『アベンジャー4xe』はPHEVではなく、ハイブリッドのオフロード仕様として登場している。
アベンジャー4xeのパワートレインは、ハイブリッドシステムにAWD技術を組み合わせた。48Vのハイブリッドシステムは、1.2リットルのターボエンジン(136hp)に、前後の電動モーター(21kW)で構成されている。トランスミッションは6速デュアルクラッチ。低速時にはEVモードでの走行が可能。スポーツモード時には、「E-Boost」機能を発揮する。アベンジャー4xeは、0-100km/h加速9.5秒、最高速194km/hを実現した。「eハイブリッド」のFFバージョンよりも36hp、25Nm強化されている。
さらに、アベンジャー4xeはオフロード性能も向上している。地上高が10mm増加し、最大400mmの水深を渡ることができる。アベンジャー4xeのパワートレインは、リアアクスルに配置された22.7:1のリダクターにより、1900Nmの後輪トルクを実現し、40%の傾斜や前輪がグリップがない状態でも優れたトラクションを発揮する。低速時には常時全輪駆動となり、速度に応じて後輪駆動に切り替わる。
また、「セレクテレイン」機能により、ドライバーは状況に応じたモードを選択できる。オート、スノー、サンド&マッド、スポーツの各モードが用意されている。洗える耐久性のある素材で作られた新しいシートや、M+Sタイヤを装備した。オプションでオールテレイン「3PMSF」タイヤが選択できる。
アベンジャー4xeは、22度のアプローチアングル、21度のブレークオーバーアングル、35度のデパーチャーアングル、210mmの地上高を持つ。これにより、最も過酷な地形でも自信を持って走行できる、としている。
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