JLR(ジャガー・ランドローバー)は5月21日、オーストラリアの資源企業のフォーテスキューと提携を締結し、次世代EVにフォーテスキューのバッテリーインテリジェンスソフトウェア「エリシア」を導入すると発表した。

このソフトウェアは、JLRの高級車においてバッテリーの寿命、安全性、性能を向上させる役割を果たす。

2024年後半に発売予定の『レンジローバー・エレクトリック』を皮切りに、フォーテスキューのエリシアソフトウェアは今後の全てのJLRのEVに搭載される予定。これにより、顧客はより迅速な充電、信頼性の向上、航続の増加といったメリットを享受できる。

バッテリーの状態をその寿命全体にわたって監視することで、EVのバッテリーを再利用することが容易になる。これにより、持続可能性の向上にも寄与する。

フォーテスキューのソフトウェアは、物理学に基づいたデジタルツインと確率的人工知能を利用して、バッテリーの問題を特定し解決する。この技術により、JLRはバッテリー性能と安全性を最適化することが可能になる。

この提携は、JLRの「Reimagine」戦略の一環だ。2030年までに全ブランドの電動化を目指し、2039年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としている。フォーテスキューもまた、2030年までに自社からの排出をゼロにするという脱炭素化目標を掲げている。

この戦略的提携により、JLRはバッテリーの状態に関する詳細な知見を得て、ソフトウェアアップデートを通じて性能を向上させるプログラムを提供できるようになる、としている。

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