愛車がフェラーリだったら? 誰よりもフェラーリを愛したのは? F1界の“帝王”と呼ばれたエンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を描く実話映画『フェラーリ』が、7月5日より全国公開される。

5月25日は日本記念日協会によって制定された「愛車の日」だ。ヤナセが創業100周年を迎えた際に、同社の創立記念日である5月25日を「愛車の日」として申請して認定された。この日に合わせ、美しいフェラーリの姿や迫真のカーレースシーンが解禁された。

元レーサーでありカーデザイナー、そしてフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させたエンツォ。本作は1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。愛息ディーノの死、妻ラウラとの崩壊寸前の夫婦生活、秘かに愛し合っていた女性リナとの二重生活。さらにフェラーリ社は破産寸前、買収の危機に直面する。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォは、起死回生を賭けてイタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む。

解禁された写真には、フェラーリの名車や、エンツォが挑むミッレミリアのレースシーンが映し出されている。狭い街中の人垣を縫うように走り抜け、イタリアの山岳地帯でバトルを繰り広げるフェラーリの名車。マシンに乗り込むのはエンツォによって集められた、勝利への情熱に満ちたレーサーたちだ。

監督のマイケル・マンは「フェラーリは美術品のように美しいが、エンツォがエンジンに注力した結果、車は外観の美しさも備えた」と語る。しかし撮影において、時に1億ドルもの値がつくオリジナルカーを使うことは困難であり、容易に当時の車を複製することはできない。そこで監督は自身のフェラーリ社との関係を活かし、当時のオリジナルカーを3Dスキャンし、撮影用のレースカーを作り上げたという。

構想30年、マンの“フェラーリ愛”と執念が込められた作品だ。自動車史上最高のブランドであるフェラーリに秘められた栄光、愛憎、悲劇。エンツォの比類なき情熱と狂気とは? 1957年夏、帝王と呼ばれた男の起死回生を賭けたレースの真相が、明かされる。『フェラーリ』は7月5日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

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