湯崎英彦知事(左)を表敬訪問し肝炎予防を呼びかけた伍代夏子さん=広島市中区の県庁で、高田房二郎撮影

 厚生労働省の「知って、肝炎プロジェクト」肝炎対策特別大使の歌手、伍代夏子さん(62)が広島県庁を訪れ、肝炎ウイルス検査の重要性などを訴えた。

 プロジェクトは、正しい知識普及とウイルス検査の受検率向上を目指す厚生労働省の事業。肝炎は早期発見なら治りやすいが、自覚症状がないことが多く、気付かぬうちに肝硬変や肝がんへ進行するおそれがある。

 C型肝炎を克服した経験を持つ伍代さんは、湯崎英彦知事に「早期発見のためにどんな人も一度は検査を受け、正しい知識を持ってほしい」と要望。湯崎知事は「広島は人口比で感染者が多いため、さらに啓発に努めたい」と応じた。

 県によると、肝炎ウイルスの感染者は県内に約6万人いると推計される。県が委託する医療機関や10保健所で、無料で検査が受けられる。【高田房二郎】

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