秋田県内でクマによる人身被害が相次いでいることから県は29日、全域に発令している「ツキノワグマ出没警報」を6月末まで延長し、県民に引き続き人里での被害を防ぐ対策を取るよう呼びかけている。

県内では2024年、5月27日までに5人がクマに襲われけがをしている。

5月18日には鹿角市十和田大湯の山林で、山菜採りで遭難した男性の遺体を搬送していた40代と20代の警察官2人がクマに襲われ大けがをした。

また、19日には三種町森岳で、田んぼで作業をしていた60代の男性が体長約1メートルのクマに襲われ軽いけがをするなど、2023年に相次いだ人里での人身被害が2024年も発生している。

県は、クマによる人身被害が相次いでいることから、全域に発令している「ツキノワグマ出没警報」を6月末まで延長した。

県内では4月末までに、前年の同じ時期の4倍を超す130件のクマの目撃情報が寄せられている。

県は、「積極的に人を襲う危険性が高いクマも存在する」としていて、遭遇した場合は必ず市町村や警察に通報することや、引き続き人里での被害を防ぐためにクマの餌になる農作物やごみを片付けることなど、県民に対策の徹底を呼びかけている。

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