新しく事業を始めようとする人向けに岩手・陸前高田市が整備した施設「チャレンジショップ まちなか未来商店街」。

ここに鉄板焼きがメインの食事処「囲炉裏 鉄板 静流」があります。
思い出の地・陸前高田市に移住した飯山さん夫妻が営んでいます。

飯山直起さん
「ただ料理を食べるだけじゃなく、目で見て耳で聞いて、五感で楽しめるようなお店がコンセプト。シズル感(食欲を刺激するみずみずしい感覚)を大切にしたい。漢字はゆったりしてもらいたいので、“静かに流れる”にした」

席はカウンターのみで、料理を五感で楽しんでもらうため調理の様子が見えるオープンキッチンにしています。

鉄板焼きのライブ感が一番楽しめるのは、やっぱりステーキです。
この店では「いわて短角和牛」の上質な赤身を楽しむことができます。
鉄板ランチセットで短角和牛をいただきましょう。

飯山直起さん
「鉄板が分厚く2センチを超えている。鉄板自体が蓄えている熱をじっくり加えていく」

弱火で両面に火を入れたあとは、強火で焦がしバターで風味をまとわせ焼き目を入れます。
そして最後に香りを付けて、うまみを閉じ込めます。

ランチの「短角和牛赤身ステーキ御膳」は、短角和牛本来のおいしさを堪能できます。薬味は岩塩コショウ、西洋ワサビ、自家製タマネギソースの3種類です。

飯山さん夫妻は神奈川県出身で、夫の直起さんは鉄板焼きの店を営んでいたものの、新型コロナウイルスの影響もあり、閉店・移住を決意しました。

候補地には、大学時代アカペラサークルで何度も訪れていた陸前高田市が最初に浮かんだそうです。
飯山さんは、家族4人で下見に訪れました。

飯山耀さん
「最初は震災のイメージがすごく強かったので、住むことに対する不安とかあったが、主人の昔からのつながりがある色々な方に会って、人の温かさを感じてここに住みたいなと思った。その2カ月後にはもう家族で引っ越してきた」

取材スタッフ
「早いですね」

飯山耀さん
「でも、それだけすごくすてきな場所だなって」

そんな2人の店では三陸が誇る海の幸・季節の旬の魚介が登場します。
この日はスズキでした。
リーズナブルに楽しめるランチコースの魚料理や、夜の単品メニューで楽しめます。

陸前高田の山にちなんだ料理・氷上山(ひかみさん)ハンバーグもあります。

飯山直起さん
「いわて短角和牛100パーセント使用のハンバーグ。つなぎは発酵食材がメイン。肉々しさを楽しんでもらいたいので、粗めの挽き肉で成形している」

氷上山をイメージしたハンバーグは、濃厚なオムハヤシで短角和牛100パーセントのハンバーグを贅沢にサンドしました。
弾力があってとてもジューシー、短角和牛のうまみが口の中に広がります。

飯山耀さん
「(将来は)このチャレンジショップから出て、店をつくりたい」

飯山直起さん
「もっともっといい店にして行きたい。自慢できるような店にしたいと常々思っている」

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