クマがスギなどの樹木の皮を剥ぐ行為、いわゆる「クマハギ」の被害を防ごうと、林業普及指導員などを対象にした研修会が寒河江市で開かれた。

「クマハギ」は、県内に広く生息しているツキノワグマがスギ・ヒノキ・カラマツなどの樹木の下部の皮を剥いで食べることで起こる被害で、雪がとける5月から8月にかけて主に発生する。
「クマハギ」の被害にあうと樹木が枯れてしまうため、木材として販売ができなくなってしまうという。

こうした被害を防ごうと、県森林研究研修センターは今年2月、防除計画やコスト・実際の防除内容などを記した「クマハギ被害防除マニュアル」を作成した。

29日は、このマニュアルをもとにクマハギ防除技術の普及に必要な知識を伝えるため、林業普及指導員などを対象とした研修会が初めて開かれた。
研修会では、クマハギ被害の見分け方や、テープ・荒縄を使った防除の仕方などを学んだ。

県はクマハギの被害調査を2017年から実施していて、2018年が被害のピークで、その後いったん減ったが、ここ2~3年は増加傾向にあるという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。