伊勢茶を生産する深緑茶房(三重県松阪市飯南町)と日本航空(JAL)は、伊勢茶の普及を目的にした新商品「伊勢茶いちご羊羹(ようかん)」の販売を始めた。県で開発されたイチゴ「かおり野」を使用し、濃い伊勢茶の味わいに続いて、甘酸っぱい風味が広がる。15日に行われた発売報告会では一見勝之知事が伊勢茶と共に試食。「お茶の苦みの後から、イチゴの味がしておいしい」とPRした。
地域経済の活性化を目的とした「ふるさとプロジェクト」を進めるJALは2015年、県と協定を結んだ。JALふるさとアンバサダーの利根川真奈美さんは「お茶の強い味に負けないようイチゴの香りを出すのが難しかった」と開発の苦労を明かした。パッケージに浮かび上がる数字の3については、県名に加えて「通常の3倍濃いお茶などの意味を込めた」と説明した。
新商品は深緑茶房本店と伊勢茶専門店、mirume(ミルメ、名古屋市)、JALのECサイトで販売されている。1個600円(税込み)。26~5月6日に中部国際空港発の沖縄・石垣島及び宮古島行きの便でクラスJ搭乗者にサンプルを配布してPRする。JAL中部支社の岩見麻里支社長は「伊勢茶を多くの人に知ってもらい、三重に足を運んでもらえれば」と期待を寄せた。【下村恵美】
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