暑くなり、スタミナを付けたい時期になりました。7月の土用の丑の日には、多くの人がウナギを楽しむと思います。ただ、今はウナギの数が減り、価格も高くなっていて食文化の危機とされています。そんな食文化を守る取り組みが、岡山県西粟倉村で始まりました。

香ばしい香りが食欲をそそります。土用の丑の日になると、ウナギを求める人が増えるのは、日本らしい風景です。

取り組みを始めたのは、西粟倉村の小学校の跡地で、二ホンウナギの養殖事業を行っている「エーゼログループ」です。自然の環境に近い水を張った田んぼに、稚魚のシラスウナギを放流し成長させています。

(エーゼログループ 太刀川晴之さん)
「4月からシラスウナギを400匹放流している。(Q:もう10センチくらい?)はい。大きくなっている。水が温まっていろいろな生き物が増えるとウナギの成長も早いのではないかということで、いずれはここで大きくなったウナギが川などで成長できるようになればいい」

会社では、ウナギ料理店などと協力し、1口3000円で会員を募ったり、料理の売り上げの一部を使ったりして、この取り組みを発展させたいとしました。

シラスウナギは、1963年には国内で232トン捕れましたが、乱獲などによって減少し、2023年はわずか5.6トンでした。生態が未だに分からずタマゴからの養殖も難しい中、漁が盛んな日本や中国、台湾などと資源保護の取り組みが始まっていますが、法的拘束力はありません。

会社の取り組みは、小さな1歩ですが、会見で、「ウナギがたくさんいた豊かな川を取り戻したい」とロマンを語りました。

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