函南スイカの出来を確認する関係者=静岡県函南町大土肥で、2024年6月6日午後2時15分、石川宏撮影

 高級スイカとして知られる「函南スイカ」が出荷時期を迎え、静岡県函南町大土肥のJAふじ伊豆の函南集出荷場で「目ぞろえ会」が開かれた。生産者や市場関係者が出荷規格や販売計画などを確認した。今季のスイカの出来は良いという。

 同町特産の函南スイカは生産者8人が約6・5ヘクタールで栽培しており、今季の出荷量は約2万ケース(1ケース2玉)を予定している。昨年より9日遅い5月19日にハウス物の出荷が、27日には露地物の出荷が始まっており、天候に恵まれれば7月末まで出荷が続く。

 6日も収穫したスイカを乗せたトラックが集出荷場に集まった。JAの検査員がスイカをたたく打音検査などで上から秀・優・良の等級を判断。等級と大きさ別に分類されたスイカは、段ボール箱に詰められた。

 生産歴約40年という函南西瓜組合の岩本良夫組合長(71)は「2月に雨が多く畑に入れなかったため作付けが遅れたが、3月以降は順調に生育した。甘みが乗ったおいしいスイカができた」と話した。【石川宏】

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