東日本最大級で「国の史跡」に指定されている群馬・藤岡市の「七輿山古墳」。そこに並ぶ、おびただしい数の“顔のない仏像”の中になぜか、一体だけ不気味な顔の仏像があった。
この記事の画像(10枚)まるで、彫刻刀で刻んだような出来栄え…いったい誰が何のために顔をつけたのだろうか。
東日本最大級の「古墳」で見つかる
この仏像ミステリーを解明するため「イット!」が向かったのは、群馬・藤岡市にある「七輿山古墳」。東日本最大級で、国の史跡に指定されている。
人影のない古墳に一歩足を踏み入れると、そこには大量の“顔のない仏像”が。付近には仏像の顔も転がっていた。
辺りが異様な雰囲気に包まれる中、取材スタッフが目撃したのは、なんとも怪しい仏像だった。顔のない仏像の首のあたりに、不気味な顔が貼り付けられている。
これはお釈迦様の仏像で、近くには、勝手に補修や傷をつけることを注意する看板が立てられていた。
隣の仏像は“元々の顔”が補修されていた
この古墳は、春には桜が咲き誇り花見の名所となるが、普段は地元住民すら、あまり立ち入らない場所だという。
仏像の異変に、地元住民は「顔がない…顔を作ったんだ。これは削って顔をつけたのか?この体に(顔は)合わない。違和感が…」と驚きを隠せない。
誰の仕業なのか。その手がかりは、顔がつけられた仏像のすぐ近くにあった。隣の仏像には、元々あったとみられる顔がセメントのようなもので付けられ、補修されていたのだ。
一風変わった顔の仏像は、顔のないお釈迦様の姿を見た人物が、かわいそうに思った末の行動だったのだろうか。
(「イット!」6月6日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。