鳥取市へやって来た、シンガポールからの観光ツアー客です。
日本の文化を肌で感じてもらおうとツアーに組み込まれたのはある意外な場所でした。

福島睦アナウンサー:
「シンガポールから鳥取県を訪れているツアー客のみなさん。降り立ったのは観光地…ではなく、鳥取市にある小学校です」

6月7日午前、鳥取市の東郷小学校、やって来たのはシンガポールからの10人のツアー客。11日間の日程で鳥取県などを巡っています。

全校児童29人の小さな小学校、元気いっぱいのソーラン節を披露して、ツアー客を歓迎しました。

観光ツアーの目的地にごく普通の小学校。訪日旅行を扱うシンガポールの旅行会社が教育現場など、より日常的な場面で日本の文化を体験してもらおうと企画。インバウンド誘致の一環として鳥取県が協力し、東郷小学校で2017年からツアーを受け入れています。

コロナ禍ではリモートで交流していましたが、2023年12月に対面での交流を再開。7日は地域の人も加わって、ちまき作りを体験しました。

シンガポールからのツアー客:
「初めての経験でとてもおもしろい。お手本を見せてくれた人はとても簡単そうにやっていたが、実際にやるととても難しい」

児童:
「意外と外国人の方も上手にできていたので良かった。みんなが楽しめたらいいなって思います」

福島睦アナウンサー:
「子どもたちとの触れ合いを楽しんだシンガポールのみなさん。続いて体験するのは、日本の給食の文化です」

シンガポールの学校では食堂で昼食をとるのが一般的、「給食」は初めての体験です。ツアー客は、子どもたちと会話を楽しみながら給食を味わい、日本の文化に理解を深めていました。

シンガポールからのツアー客:
「給食はとても健康的で子どもたちがとても礼儀正しいのが印象的でした。私は教師でもあるので、日本の学校がどのように運営されているかを見ることができるこの経験をとても気に入っています」

ツアーを企画した旅行会社FollowmeJapan・西村理佐社長:
「英語に触れる機会が子どもたちにできますし、(シンガポールの)お客様も日本の子どもたちがどんなふうに育っているかに触れられるので、そういう機会が沢山あればあるほどお互いに良いのかなということでやらせて頂いています」

日本の文化を肌で感じられる「学校ツアー」。
子どもたちにとっては異文化に直に触れられる貴重な機会。
観光と交流を両立させるインバウンド観光の新しい形として広がるかもしれません。

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