長野市の信州新町や中条などのいわゆる西山地域で旬を迎えた「淡竹(ハチク)」。週末、住民団体の案内で行われた、収穫体験ツアーに同行。その魅力を改めてお伝えします。


道の駅信州新町。入ってすぐの場所にズラッと並んでいるのは「淡竹」のタケノコです。他の種類に比べて、あくが少なく柔らかいのが特徴。長野市の西部・西山地域は産地の一つでこの時期、道の駅には多くのファンがやってきます。

市内から:
「(毎年)楽しみにしています。祖母がタケノコを好きで一緒に食べようと思って買った」

千曲市から:
「サバ缶と一緒に煮つけにする」


西山淡竹会:
「おはようございます。これから皆さんをタケノコ狩りにお連れします」

9日、淡竹の収穫体験ツアーが行われ、家族連れなどおよそ30人が参加しました。

案内役は、地元で竹林を整備している住民グループ「西山淡竹会」のメンバーです。

竹林を入っていくと…。


ありました、立派に成長した淡竹のタケノコです。

西山淡竹会のメンバー:
「反対側に(押して)…」

子ども:
「抜けたぁ」

参加者:
「ねじねじって…採れた!」
「楽しかった。(ポキッという音どうだった?)いい音だった」
「(採ったタケノコどう食べたい?)タケノコ汁かな」


「淡竹会」によるツアーが始まったのは10年ほど前。淡竹の魅力を広めようと毎年6月の第1・第2の土日に行ってきました。

西山淡竹会・吉原健士代表:
「(淡竹は)誰でも簡単に採ることができる。(子どもたちは)1回覚えたら自ら進んで『これ採る!』とやってもらった」

今シーズンのツアーは9日が最終日。今年はいわゆる「裏年」で、2023年よりも少なく、比較的細いものが目立つということです。

それでも…

参加者:
「重いです」

1時間ほどで5キロ近く収穫した人も。

収穫したタケノコは1人2キロまで持ち帰ることができます。

市内から:
「長野県に住んでいるが、タケノコ採りをやったことがなくて家族で参加しました。すごい楽しい、娘は嫌がっていたけど今は楽しく一緒に採っている」

娘:
「(採れて)気持ちいいです」


収穫の次は皮むき。地元の「お母さんたち」が教えてくれました。まず包丁を一筋入れて、皮をむいていきます。

地元の人:
「穂先は柔らかいので折れてしまう(から)、優しく開いてね」

穂先の薄い皮はむいた固い皮を使うと、きれいに取ることができます。

早速、挑戦!


ツアーの最後はタケノコ汁が無料で振舞われました。


参加者:
「おいしかった(何がおいしかった?)タケノコ」
「2杯目です、めっちゃおいしい」
「お仕事した後の1杯は、すごくおいしかった」

(記者リポート)
「私もいただきます。タケノコのうまみが口のなかいっぱいに広がってとってもおいしいです」


ハチクの収穫は6月下旬まで。地域の道の駅やスーパーで購入できます。

西山淡竹会・吉原健士代表:
「(淡竹は)非常に柔らかくて、他のタケノコに比べてあくが少ない。そのまま料理することができるので非常に楽。ハチクという名前を憶えてもらい、長野県民として親しみを持って食べてほしい」

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