南陽市で、市の無形民俗文化財「鍋田念仏踊り」が行われた。地元の小学生も加わった踊り手たちが雨に感謝し、今年の豊作を祈願した。
鍋田念仏踊りは、干ばつに見舞われた江戸時代の1773年(安永2)に、藩主の上杉鷹山が雨乞いの祈願をしたことが由来とされている。
現在は4月15日の太符神社の祭礼に合わせ踊りが奉納され、今年は地区の住民で作る保存会や地元の沖郷小学校の4年生など、あわせて約140人が参加した。
踊りは、雨の恵みを祈る「道行(みちゆき)」と、雨への感謝を表す「葉生(いれは)」の2つからなり、参加した人たちは大きな掛け声をあげながら何度も踊りを繰り返し、今年の豊作を祈願していた。
「そーれ! どっこいしょ!」
(小学生)
「暑かったけど、やり切れてよかった」
「地域のみなさんと、間違いなく踊れたので楽しかった」
汗ばむ日差しの中、約30分にわたって踊りが続けられ、今年も250年続く地域の伝統がつながれていた。
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