■1歳~5歳の園児30人が集団感染

和歌山県岩出市の子ども園で園児30人がノロウイルスに集団感染しました。

和歌山県によると今月7日、岩出市にある『社会福祉法人さつき福祉会 おひさま子ども園』で嘔吐や下痢の症状が出ている園児が複数いると保健所に連絡がありました。

保健所が調査したところ、今月3日から11日にかけて、1歳から5歳の園児30人が下痢や嘔吐の症状を訴えていたことが判明したため、園児4人の便を調べたところ、3人からノロウイルスが検出されたということです。

園児はいずれも軽症で、快方に向かっています。

保健所はノロウイルスによる集団感染が発生したと判断し、施設に対し、消毒や換気など2次感染予防の指導をしています。

■ノロウイルスの感染防ぐには「石けんで丁寧な手洗いを」

和歌山県によるとノロウイルスは一年を通して発生が見られ、冬から春先にかけて流行する感染症です。

感染経路はほとんどが口からの感染で、感染者のふん便や吐物に直接もしくは間接的に汚染された物品や食品類が主な感染源となります。

潜伏期間は1日〜2日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱は軽度です。
通常これらの症状が1〜2日続いた後、治ります。

感染予防には、石けんを十分に泡立て、丁寧に手指を洗浄します。

石けん自体には直接ノロウイルスを不活化する効果はありませんが、ウイルスを手指から剥がれやすくします。

ウイルスを不活化するには、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や加熱(85~90℃、90秒以上)が有効です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。