5月、新潟県上越市でコウノトリのヒナが誕生していることが確認されましたが、6月17日、そのヒナ4羽に個体を識別するための足環が取り付けられました。

上越市吉川区で高所作業車が近づいていたのは、県内で初めてヒナが誕生したコウノトリの巣です。

巣の近くの電柱では親鳥が心配そうにその様子を見守ります。

コウノトリの野生復帰を進める兵庫県のコウノトリの郷公園の職員が巣にいる4羽のヒナに目隠しをして…

【リポート】
「今、コウノトリのヒナ4羽が捕獲されました」

17日はヒナの巣立ちを前に、個体を識別するための足環の装着が行われました。4羽の体重など健康状態も確認。

【コウノトリの郷公園 吉沢拓祥 主任飼育員】
「4羽とも順調に育っているなという思いはあった」

飼育下ではヒナ1羽に一日最大、1kgほどの餌を与えていると言いますが、4羽のヒナの順調な成長は餌環境の良さにあるとみられています。

【コウノトリの郷公園 西田和佳奈 総務課長】
「コウノトリが繁殖に適していると選ぶほどの生き物が、餌になる生き物がたくさんいるということなんだと思う」

トキの野生復帰を進める新潟で子育てを行う国の特別天然記念物コウノトリ。

【コウノトリの郷公園 松本令以 主任研究員】
「初めて新潟県でも巣を作ったということで、この2種類の希少な鳥が新潟で揃ったというのは、非常に有意義というか貴重な事例になった」

4羽のヒナは、あと1カ月ほどで巣立ちを迎えるとみられています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。