長野市の県庁近くに6月、おにぎりや総菜を提供する家庭料理の店がオープンしました。切り盛りするのは子育てを終えた女性2人。「ほっとする味を届けたい」と話しています。

大ぶりなおにぎりにニンジンとダイコンのきんぴら。野菜もたっぷり使ったワンプレートが出来上がりました。

客:
「今度、子どもも連れてきたいなと思うような(味付けの)感じでおいしい」

長野市の県庁近くに6月3日にオープンした「にじ色キッチン」です。切り盛りするのは、市内在住の高見沢かおるさん(64)と中野市の春原まどかさん(50)。

虹色キッチン・春原まどかさん:
「毎日が本当に自分のために働くというか、人のために食事を作るんですけど、それがすごく楽しみで、やりがいがある」

2人はいずれも3人の子どもを育ててきた20年来の「ママ友」。料理教室講師の経験がある高見沢さん、お菓子作りが趣味の春原さん、いつか自分たちで店を開きたいと考えていました。

子どもたちの独立やコロナ禍が落ち着いたこともあり、以前、中華料理店だった建物を改装し、念願の店をオープンさせました。

店の売りは「家庭の味」。毎日、野菜たっぷりの総菜を提供しています。

高見沢かおるさん:
「少しでも新鮮なものを食べさせてあげたいと思うから、(毎朝、野菜を)畑の中にヘッドライトつけてとりに行く」

春原まどかさん:
「食事は体をつくると一緒に心もつくっていくので、手作りでずっと続けていきたいなと」

毎週月曜日は「おにぎりの日」です。一番人気の「鯖マヨ」や香ばしい「フキみそ」の焼きおにぎり、ボリューム満点のスパムにぎりなどから選べる2種類に、汁もの、総菜の小鉢が2つ付いた定食を提供しています。

(この日のメニュー:春菊のおひたし、ニンジンとダイコンのきんぴら、ハチクのみそ汁が付いたおにぎり定食 900円)

客:
「実家とかで出てくるような懐かしい味付けで、おいしい」
「おいしいです、タケノコのおみそ汁も」

高見沢かおるさん:
「ほんと?うれしいな、そう言ってもらえると」

客:
「こういうご飯が食べられるところってあんまりないので、うれしいなと。ほっとする味です」

火曜日から金曜日は週替わりメニューの定食を提供しています。(※おにぎりや総菜はテイクアウトも可能)

7月からは、春原さんが作ったスイーツなどを提供する「カフェ」の営業も始める予定です。

店名の「にじ色」は多様性を象徴する色。様々な人が集い、ほっとできる場所を目指しています。

虹色キッチン・高見沢かおるさん:
「召し上がっているときに時々話しかけたりして、家でお母さんと話しながら食べているような気分になってほしいなと」

虹色キッチン・・春原まどかさん:
「みんながまた来たい、ここに来たらいい気持ちで帰れるなっていう場所にしたい」

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