神戸どうぶつ王国(神戸・中央区)では、マヌルネコの赤ちゃんがお披露目されました。


きょうだいでじゃれあったり、お母さんネコに寄り添うマヌルネコの赤ちゃん。

ことし4月に生まれたマヌルネコの赤ちゃん4頭が20日、初めてメディアに公開されました。

■愛らしいルックス 獰猛な「野生の猫」

マヌルネコはシベリアから中央アジアの砂漠地帯などに生息していて、マヌルはモンゴル語で「小さいヤマネコ」を意味しています。

もふもふとした体につぶらな瞳の愛らしいルックスで人気ですが、実は「野生の猫」なので獰猛。もうすでに飼育員も触りづらいそうです。

■赤ちゃんの死 乗り越えた母

マヌルネコは感染症のリスクが高く、神戸どうぶつ王国で繁殖が成功するのは初めて。

実はこれまで2022年にお母さんネコのアズが初産で1頭産んだのですが、1カ月ほどで死に、今回は5つ子を出産したのですが、5月に1頭が死んでしまいました。

【神戸どうぶつ王国 藤井菜摘飼育員】「感染症に弱い動物なので、衛生上の管理は特に気を使いました。飼育は1日、1日、緊張感をもってやってきたところが苦労しました」

■「本当に母親らしい姿を見せてくれて感動」

それでもアズは子育てを熱心に頑張り、ついにお披露目の日を迎えました。

【神戸どうぶつ王国 藤井菜摘飼育員】「アズは本当に良いお母さんで、子どもたちが気にせず展示場をうろうろするんですけど、危ないところに行くと、アズが鳴いて子どもを呼び戻したりとか。本当に母親らしい姿を見せてくれていて感動してます」

■「飼育当初は緊張感がすごくて子供たちのことを可愛いと思う瞬間がなかった」

赤ちゃん4頭もすくすく育ち、生まれてすぐは160グラムほどだった体重もいまは1キロを超える成長ぶりです。

【神戸どうぶつ王国 藤井菜摘飼育員】「飼育当初は緊張感がすごくて、子どもたちのことを可愛いと思う瞬間が本当になかったんですが、いまこうして親子で展示されている姿をこちら側から見ると心から可愛いと思うし、嬉しく思います。じゃれあいや走り回ったりする姿が見られるようになりました。また、マヌルネコ特有のカクカクした動きも見られるので、ぜひそんな姿を見ていただきたいです」

マヌルネコの赤ちゃんは21日から一般公開されます。

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