子どもがマンションなど高層ビルから転落して亡くなる事故が起きている。2023年3月には名古屋市で2歳の双子が転落して死亡し、2024年4月にも、広島市で3歳の女の子が高層マンションから転落して死亡するという、痛ましい事故が起きた。
消費者庁は20日、9歳以下の子どもが住宅から転落して死亡した事故が、1993年から2023年までの31年間で170件にのぼったと明らかにした。
このうち4歳以下の事故が132件と約8割を占めている。また転落した場所はベランダが103件と最も多く、次いで窓が47件だった。
6歳以下の子どもの事故情報を分析したところ、ベランダからの転落事故の際の足場になったと推定されるものは椅子、エアコン室外機が多かった。
また窓からの転落事故の際の足場になったと推定されるものはベッド、椅子、ソファーが多かった。
さらに、ベランダからの転落の場合34%が、窓からの転落でも81%が、大人が在宅しているなかで事故が起きている事がわかった。
海外の事例についても調査していて、アメリカ・ニューヨークでは「子どもが住むアパートへの窓ガード設置」が法令上義務化されているという。
今後は「窓」と「ベランダ」に分けて、子どもが開けられない補助鍵など、転落防止のためのハード対策を検討した上で、調査報告をする予定。
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