広域通信制高校開校に備え改装工事中の旧県立桐生女子高校の校舎=桐生市梅田1で2024年6月26日午前9時34分、遠山和彦撮影

 インターネットを活用する広域通信制高校を運営する学校法人角川ドワンゴ学園(山中伸一理事長)は26日、東京都内で記者会見し、群馬県桐生市の旧県立桐生女子高校の跡地を活用し、2025年4月に広域通信制高校「R高校」を開校すると発表した。同学園は沖縄県うるま市に「N高等学校」、茨城県つくば市に「S高等学校」を運営しており、広域通信制高校開校は3校目。

 学園によると、校舎を使うスクーリングは、群馬の地域性を生かし、課外活動で世界遺産の富岡製糸場(富岡市)の見学や鳳仙寺(桐生市)での座禅体験、体育の授業で民謡「八木節」の踊りを体験する。家庭科の調理実習では下仁田ネギ、こんにゃくなど県産野菜を活用する。また、スクーリング最終日は県内の著名な温泉に宿泊することを検討している。

 出願受け付けは9月20日を予定しており、生徒は25年4月に入学する。作曲家の久石譲さんがオリジナルの校歌を作り、入学式で披露する。

 会見に同席した山本一太知事は「新しい高校を知事として500%歓迎する」と述べた。荒木恵司・桐生市長は「R高校のみなさんと桐生市で過ごせることを楽しみにしている」と話した。【遠山和彦】

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