新潟市の高校で6月20日、「命の授業」が行われた。講師を務めたのは、お笑い芸人のゴルゴ松本さん。漢字の成り立ちや込められた思いなどを語りながら、人生において大切なメッセージを生徒たちに伝えた。

「努力=準備」常日頃から小さな準備を

新潟市中央区の新潟青陵高校で行われた特別授業。講師を務めたのは、少年院や全国の高校などで講演を行うお笑い芸人のゴルゴ松本さんだ。

ゴルゴ松本さん
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講演では、普段目にする漢字を使って「命」や「人生」について生徒と考えた。

ゴルゴさんがホワイトボードに書き出したのは「努」。ここから連想される「努力」という言葉について、ゴルゴさんは「何が起きようが、どんな状況であろうが、最後まで結果が出るまでやり抜く、生き抜くということが努力」だと力強く訴えた上で…

ゴルゴ松本さん:
努力が嫌いな人正直に手を挙げて!一番前のお嬢さん、なんで嫌い?

生徒:
面倒くさいから!

ゴルゴ松本さん:
面倒くさい、その通り10万ポイント!努力しないと何でも上手くならないから面倒くさいよね。自転車乗れる?乗れるようになったね、努力したんだよ。靴の紐結べる?努力したんだよ。結局、努力は失敗の連続。つまり“努力=準備”のこと。常日頃から小さな準備を心がけていくことが後の努力という結果になる

夢の実現に向け「意思」から「意志」へ

生徒からの質疑応答では…

生徒:
音楽が好きで音楽に関する仕事に就こうと思っているんですけど…

これにはゴルゴさんならではの方法でエールを送る。

ゴルゴ松本さん:
思うだけだと空想で終わる。だけど、それを未来に近づけさせる、実現させるためには、「意思」は同じ“いし”だけど、田んぼの横と上を消すと「意志」になる。心にあるものは心さす、志す、志し。人間の心は方向を決めると必ずそっちに向かうようになっている

困難は一人ではなくみんなで乗り越えて

「心」をしっかり持って困難も乗り越えてほしいと語ったゴルゴさんが最後に伝えたかったことが【私たちの人生に課された宿題】についてだ。

「自分の命の目の前にやってくる宿題は、苦しく感じる、困ったりする。それがない時があれば、ある時もある。無難じゃなくて有難。この漢字に先人たちが思いを込めて未来につなげた感謝の言葉がある。みんなも毎日使っていると思います。そう、“ありがとう”。苦難・困難・災難があるかもしれないけど、一人で乗り越えるのではなくて、みんなで力を合わせて助け合って乗り越えていけよ」

特別授業の最後は、ゴルゴさんの代名詞「命」で締めくくられた。

ゴルゴさんの講演を聞いた生徒からは「努力という言葉は嫌いだったけど、準備という言い換えがすごいなと思って、いいなと思った」「困った時とか悩んだ時に、きょうの講演を思い出してつなげていきたい」「これから漢字の意味を深く考えたい」などの声が聞かれた。

熱いメッセージは、今を懸命に生きる高校生たちの心に深く刻まれたようだ。

(NST新潟総合テレビ)

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