8月2日と3日に開催される長岡まつり大花火大会で打ち上げられる復興祈願花火フェニックス。長岡花火を代表する花火となり、今年で20周年を迎えるが、近年、協賛金の減少により資金が不足している。今年は能登半島地震からの復興を祈って打ち上げる予定で、打ち上げ支援を行う団体がクラウドファンディングなどで寄付を呼びかけている。
長岡花火の“フェニックス”がピンチ
約2kmにわたって大輪の花が夜空を彩る復興祈願花火フェニックス。中越地震からの復興を祈願し、世界一の壮大な花火を打ち上げようと始まり、今や長岡花火を代表する花火となっている。
この記事の画像(7枚)このフェニックスの打ち上げ支援を行う団体の大原邦夫さんが6月28日、長岡市の豊田小学校でフェニックスの歴史や思いについて児童に講演した。
その中で、大原さんは「お金が足りません。フェニックス花火、結構お金かかっている」と資金不足の現状について打ち明けた。
物価高・協賛金減少…資金繰り厳しく
今年で打ち上げから20周年を迎えるフェニックスだが、協賛金の減少などの影響で資金繰りは厳しく…数年前までは約3000万円の資金をかけて打ち上げていたが、現在は物価高の影響もあり、さらなる資金が必要となっているのだ。
そこで、今年からクラウドファンディングを実施しているほか、長岡市内にも募金箱が各所に設置され、打ち上げに向けて支援を呼びかけている。
中越地震からの復興と感謝のシンボルを守るため、講演を聞いた児童たちも「ちょっとでも出来るなら募金をしてフェニックスをまた打ち上げるよう頑張りたい」「もしお金が足りなかったりしたら、助けたりしたいと思いました」などの声が聞かれた。
今年は能登半島地震の復興を祈願
大原さんは「資金繰りや中越地震の風化の問題がありますが、1人でも多くのこれからの子どもたちに今日のようにまた伝えていかなきゃなというふうに改めて思いました」と話した。
クラウドファンディングは7月10日まで行われていて、フェニックスは今年、能登半島地震の復興を願い打ち上げられる予定だ。
(NST新潟総合テレビ)
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