全国の鉄道ファンが北九州に集結した超プレミアムな撮影会、参加費5万円超にもかかわらず、わずか5分で完売した“最初で最後のイベント”が開かれました。
◆世代交代の「特別な並び」が実現
狙いを定め、一心不乱にシャッターを切る参加者たち。
6月29日、北九州市のJR貨物門司機関区ー。
全国のファンを呼び寄せた被写体は、7月から本格運用が始まる最新の電気機関車「EF510形300番代」です。
今回の撮影会では301号機から303号機までが番号順に並びます。
そこに全国に1両だけ残る製造50年の希少な機関車、EF81形303号機を加え、世代交代する機関車が番号順に揃う「特別な並び」を演出しました。
50人限定の撮影会の参加料は形式の「510形」にちなんで5万1000円!
なかなか強気の設定ですがー。
◆JR貨物 門司機関区 山下英智区長
「わずか5分で完売ということになったので、これはしっかり頑張らないといけないと」
50人分が5分で完売という予想を超える人気ぶり!
写真うつりが良くなるよう念入りに化粧直しをして、寝台特急(ブルートレイン)が掲げていたヘッドマークも撮影用にそろえました。
◆JR貨物 門司機関区 辛嶋隆昭さん
「内緒なんですけど、シークレットの機関車が登場する予定です」
午前9時半、これを逃せば二度と実現しないという待望の撮影会がスタートです。
ピカピカの最新型といぶし銀の旧型が並ぶ、最初で最後のシャッターチャンスに自然と笑みがこぼれます。
◆大阪から参加
「もう最後になる、廃車になる可能性も高いので(旧型機の)最後の勇姿を記録におさめようと思いました」
◆茨城から参加
「きのう飛行機で仕事を早めに切り上げて来ちゃいました。多分400枚くらい撮ってる」
ヘッドマークを掛けかえながら、全体が見える位置やすぐそばなど撮影パターンをいくつも用意ー。
サプライズ企画として、この日を最後に廃車となる最古参の機関車も動かしました。
しめて2時間で「5万1000円」也!
撮影会を終えた参加者はー。
◆北海道から参加
「プライスレスとは言いませんけども、プライスありなんですけども、撮りたいとき撮れるときには撮っておこうということですね」
◆埼玉から参加
「清水の舞台から飛び降りる気持ちで参加しました。交通費とかも別途かかってるんで、はじめは本当に悩んだんですけど」
Qご家族の理解は得られる?
「内緒にしてます」
◆参加者にはお土産が…
参加者には特別なお土産もー。
◆千葉から参加
「包装も手作りで温かみを感じる。何よりも記念になると思います」
希少な機関車の実際の部品を加工した、お手製の文鎮です。
◆千葉から参加
「(機関区の)皆さん一丸でやっていただいていたので、本当にありがたい」
◆JR貨物 門司機関区 辛嶋隆昭さん
「貨物列車って遅くて汚いというイメージがあると思うんですけど、実は速くてきれいな機関車が走ってる。日本の物流を支えてるんだよ、というのを知っていただきたいと思う」
撮りたいファンと、PRしたい鉄道会社のニーズが一致したプレミアムな撮影会。
門司機関区では今後の開催も検討されています。
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