国内に唯一残る「クモハ42」の車両=JR西日本提供

 JR西日本が26日と8月2、9日に、1933年製造で既に引退している鉄道車両の夜間撮影会を、山口県下関市幡生宮の下町の下関総合車両所で開催する。今回が4回目で、過去3回の参加者アンケートで最も人気の高かった「クモハ42」が登場。鉄道愛好家にとって垂ぜんのイベントとなりそうだ。

 クモハ42は全長20メートル、重さ45・5トン、座席68席、定員104人。戦前、戦後の日本各地を走行し、2003年3月まで小野田線(小野田駅―居能駅間など)で営業運転していた。クモハ42の車両は現在1両しか残っておらず、県内を走行した最古の電車でもある。

 23年の3回目の撮影会では、補修したクモハ42の外観を撮影できたが、今回は撮影時間を夜間に設定し、前照灯、室内灯を点灯。車内撮影が可能で、パンタグラフも上下させる。開催日時は各日とも、午後6時半~同8時半。

 参加希望者は5日午前10時~19日午後6時の間に、「JR西日本観光ナビ『tabiwa by WETER』」のサイトから商品名「クモハ42夜間撮影会@下関総合車両所」を購入する。各日とも定員10人で、定員に達し次第締め切る。価格は税込みで、一般・高校生1人2万円▽小中学生1人1万円。小中学生は保護者と一緒に申し込む。未就学児は参加不可。【山本泰久】

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