鶴岡市の加茂水産高校で、創立記念日のきょう、伝統の「カッターレース」が行われ、梅雨の晴れ間に海の上を疾走した。
「いち、に、さん! にー、にっ、さん! さん、にっ、さん!」
心地よい潮風が吹く晴天の日本海に、生徒たちの渾身(こんしん)の掛け声が響いた。
「カッターレース」は鶴岡市の加茂水産高校で、毎年、創立記念日に行われる夏の伝統行事。
きょうは学年や学科などで分けた5つのチームが、学校裏の往復600メートルの海上コースでタイムを競った。
手漕ぎのカッターボートは、長さ9メートル・幅2.5メートル。オールを漕ぐ12人のクルーの呼吸と、右舷と左舷の力加減が船を進めるポイント。
「いーち、に!」
「パン!」
「ナイス、お疲れ~」
(3年生)
「最後のレースなので勝ちたいと思った。今まで勝てなかったので頑張った」
(3年生)
「風が沖向きに吹いたのがちょっと辛かったが、仲間たちとも交流でき、最後までやり切れた」
今年は船の操縦などを学ぶ「3年生の海洋技術科チーム」が優勝。彼らは2年生だった去年も優勝していて連覇を果たした。
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