日々動物たちに寄り添いサポートをしているキーパー(飼育員)の仕事を、テレビ愛媛・曽我部愛麗アナウンサーが体験した。ベテランキーパーのエサを切る包丁さばきや、キリンのお世話の様子をお届けする。

食べやすく効率良く!愛情を込めて

動物たちの健康維持に欠かせないのが日々の食事。1日の献立も動物たちの健康状態を見ながらキーパーさんたちが決めている。

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キャベツやニンジン、サツマイモなど動物によって食べるものも様々。体の大きさも違うため、それぞれの動物たちにあった切り方をしている。

まずは制服に着替えて、まずはカンガルーとヒクイドリのエサを切る仕事をさせてもらった。

大きな野菜を包丁を使って切っていくのだが、結構固く難しい。

素早く野菜を切り続ける山崎洋介キーパーは、これまで草食系から肉食系まであらゆる動物たちを担当してきた。この作業を始めて25年目にもなるという。「(動物たちが)食べているのを見るとうれしい」と話した。

あらゆる動物たちを担当してきたベテラン・山崎洋介キーパー

「愛情をこめて切っていくのがいい」と話す山崎キーパーは、長年の経験から効率良く作業する方法を編み出し、「回し切り」と名付けた。包丁の位置は変えず、少しずつ野菜を回しながら、端を切っていく方法だ。

曽我部アナウンサーも早速試してみたが、ベテランの包丁さばきには、やはりかなわないようだ。

2人でバナナの皮むき対決をするも、見事、山崎キーパーが勝利!
曽我部アナウンサーがまだ1本もむき切らないうちに、山崎キーパーは4本むき切った。バナナの側面を裂くようにして、中身を取り出していたのだ。

1番大事なことは動物たちが食べやすい大きさに切ること、そして自分流でいかに早く準備ができるかどうかだと山崎キーパーは話す。

おいしく食べてもらうために愛情を込めて作業に取り組んだ。

掃除道具に工夫!おやつで触れ合い

続いて、キリンのお世話を八木綾菜キーパーに教わった。毎日掃除とエサの準備で1日が終わるという。

キーパー歴3年の八木キーパーは、キリンのチャームポイントは「目」だと話す。

「おっきな目と長いまつげと目の上にちょっとだけある眉毛がすごくかわいいので、それも見てもらえたらいいな」と熱く語った。

体験は室内の掃除からスタート。部屋に転がっているフンを片付ける。

渡されたのは手箕(てみ)。ちりとりのような役目をしているこの道具は、底の部分をくりぬいて網のようににすることで、フンだけが取れるようになっている。毎日使う掃除道具にもキーパーさんたちの工夫が見られた。

作業をする横で、お母さんのあんずが掃除の様子を見守ってくれていた。

掃除が終わると、みんなが大好きなおやつタイムだ。エサやりでは、人懐っこくて甘えん坊なキリンの家族と触れ合うことができた。

「ずんぐりむっくり」体重は?

最後に、小さくてふわふわのテンジクネズミ(モルモット)のお世話だ。癒やしを届けてくれるのはタフィーちゃん、あずきちゃん、かえでちゃん、さんちゃんの4匹。

大野るあキーパーに教わり、曽我部アナウンサーが体重測定を体験する。わかりやすく小豆のような色をしているあずきちゃんを抱きかかえ、量りの上に乗せた。

とべ動物園には食いしん坊な子がたくさんいるそうで、大野キーパーは、モルモットの「ずんぐりむっくりした体」にうっとりしているようだ。

「特にこういうふうに持ち上げると、顔が見えるのとおなかも見えるので余計にかわいく見える」と抱き上げて見せてくれた。

現在、ふれあい広場のウサギやモルモットなどの動物たちを担当してる大野キーパーは、実は5月からとべ動物園で働き始めた新人さんだ。

小さいころから動物が好きという彼女は、動物園に遊びに来た時に青いつなぎを着た飼育員たちを見て、「あ~かっこいいな」と思ったのがきっかけでこの仕事を選んだという。

「大変やけどやっぱり楽しいですね」と笑顔を見せた。

とべ動物園では、毎日モルモットと触れ合えるイベントが行われている。

※平日2組、土日祝4組(1組最大6名まで入場可能)
テンジクネズミ(モルモット)のミニレクチャー&ふれあい
(1)午後1時半~ (2)午後1時45分~ (3)午後2時~ (4)午後2時15分~

かわいい姿を近くで見てみてはいかがだろうか。

(テレビ愛媛)

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