能登半島地震から半年。
神奈川・横浜市では、6日から、家族で学ぶ「防災イベント」が開かれ、子供連れの家族など多くの人が「もしも」の時の備えを体験しました。
横浜市にある学習施設「横浜市民防災センター」では、「楽しく学んでしっかり備える」をキャッチフレーズに、災害が起きたときに必要とされる行動を体験できます。
6日からは、普段生活する住まいに焦点を当てた防災イベントも開催され、子供連れの家族など多くの人が訪れました。
マンションの部屋を再現した体験ルームでは、ベランダを再現したコーナーがあり、避難器具の取り扱いの方法について学ぶことができます。
「避難はしご」は、マンションのベランダなどにあるものの、使い方を練習することが少ない避難器具の1つです。
高さ2メートル50cmほどの避難はしごから降りてみるとかなり不安定で、お年寄りや子供だと怖いと感じる人もいるかもしれません。
また、災害時にはベランダを仕切る「隔て板」を破って隣に避難しますが、その体験ができるブースもありました。
玄関からの避難が難しい場合、こうした避難器具を使って、いち早く部屋の外へ逃げることが大切です。
体験した女の子は「ちょっと怖かったけど楽しかった」と話していました。
一方、火災シミュレーターでは真っ暗な部屋が用意され、煙からの避難行動を体験することができます。
煙は体に害のないもので、実際の体験の他、施設の外から煙や避難の様子を見学することができます。
「(子供に)実際の状況を身につけさせたい」と参加した保護者の男性もいて、体験した男の子は「逃げ方を知って1つ知識が増えた」と話していました。
また屋外では、ホームセンターなどでそろえられる約3メートル四方のブルーシートで、雨風をしのげる屋根を作る講習会が開かれました。
野営家の伊澤直人さんは「力のない女性・子供でもできないと、いざという時、役に立たないので、なるべくシンプルな構成にしている」と話し、参加した男の子は、「気持ちいいです。テントを作ってみたかった」と、完成した屋根に満足している様子でした。
イベントを開催した大東建託株式会社・総務部の伊藤直樹さんは、「在宅避難が最近のキーワード。どんな対策や備蓄が必要かを、きょうのイベントの中で見ていただけるとありがたい」と話していました。
このイベントは、7月7日まで行われます。
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