人口減少に拍車がかかる中、静岡県外からの移住者を増やそうと、静岡県は7月7日に都内で大規模な移住相談会を開き、参加者に県内の魅力や移住支援などを説明しました。

テレビ静岡・永井学 特別解説委員:
東京・有楽町の相談会場です。きょう(7日)は県内33市町がブースを出して移住希望者、静岡に興味がある方からの相談に応じています。

担当者:
この辺りだと駅までチャリ(自転車で)20分です。チャリ20分だと行けますよね?

相談者:
全然余裕です

この相談会は県内の市町が一堂に会し、主に関東圏からの移住希望者にそれぞれの魅力をPRし移住支援策などの相談に応じようと県が年に2回開いています。

ふるさと回帰支援センターのまとめによりますと、静岡県は2023年まで4年連続で移住希望地ランキング1位。

この日も198組・303人が訪れ、気になっている市や町の気候、子育て環境、それに住宅などについて相談していました。

都内在住の夫婦:
自然のあるところというところで、静岡は第一候補ですね

横浜在住の女性:
森町は全く考えていなかったんですけど、知らなかったんです森町。でも、お話しを伺ってかなり魅力的で、気持ちがかなり動いて

担当者:
メチャクチャいい所なんですよ

県によりますと、こうした県や市町の移住相談窓口を利用して県内に移住した人は年々増加していて、2023年度は20代から40代までの子育て世代を中心に過去最高の2890人が移住しています。

県くらし・環境部(移住・定住担当)
平松直子 参事:
今後も引き続き情報発信、きめ細かな相談対応、受け入れ体制の充実の3本柱で取り組んでいきたいと思っています

転出超過は全国ワースト7位

静岡県内への移住を希望する人が多い一方で、2023年の1年間に県内に転入した人と転出した人の差は6154人の転出超過となりました。全国ワースト7位です。

また、1人の女性が生涯に産む子供の人数の指標となる合計特殊出生率については、静岡県は1.25と過去最低を更新。

2023年1年間に生まれた子供の数は1万8969人で初めて2万人を下回っています。

4年連続で移住希望地ランキング1位を喜んでばかりではいられない実情もあります。
移り住んでくれる人を増やす一方で、静岡県で育った人が地元に残ってくれるような施策も必要と言えそうです。

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