愛媛県の観光のシンボル・松山市の道後温泉本館がいよいよ11日、約5年半の保存修理工事を経て全館営業を再開します。「リボーン」した道後温泉本館の内部を10日に一足早くお伝えします。
きれいに塗りなおされた正面の看板やシラサギのオブジェ。国の重要文化財の道後温泉本館は、約5年半の保存修理工事を経て不死鳥のごとく「リボーン」。施設の内部も新しくなっています。
ポイント一つ目は「見晴最高!新たな貸し切り休憩室」。新たに設けられたのが2つの貸し切り休憩室。19畳の「しらさぎの間」(定員18人)と、12畳半の「飛翔の間」(定員12人)です。
鈴木瑠梨キャスター:
「新しくオープンする休憩室の『しらさぎの間』です。広々としていてとても開放的な空間です。外を見てみますと、本館のシンボル・シラサギの姿が眺められます」
3階南側の「しらさぎの間」から屋上の振鷺閣を眺めると、傷をいやしに降り立ったようなシラサギの後ろ姿。この一方で3階東側の「飛翔の間」からは、空へと飛び立っていくようなシラサギの姿を望むことができます。この2つの休憩室は保存修理工事の前、従業員の控え室として使われていたということです。
この2つの休憩室で提供されるのが、新作スイーツの「道後湯上り乃しらさぎ」。愛媛産のはだか麦や伯方の塩などを使ったクッキー生地の中には、紅まどんなのジャムで作ったクリームがたっぷり。シラサギが羽ばたく様子をホワイトチョコレートのコーティングで表現しています。
鈴木キャスター:
「かわいらしい見た目です。柔らかいクッキー生地の甘さと、中の紅まどんなの程よい酸味がよく合います。湯上りでもさっぱりいただけます」
2つの貸し切り休憩室の利用時間は90分で1日5組限定。オンラインか電話で90日前から予約できます。オープン当日の11日と、7月13日と14日は全ての時間埋まっているということです。
ポイントの2つ目は「空調完備!アメニティーも充実」。温泉のメインの浴室も快適になりました。料金は「神の湯」の入浴のみの場合700円に。これまでの460円から1.5倍に値上げしました。しかしその分、シャンプーやコンディショナーボディーソープを新たに備え付けるなどアメニティを充実。ロッカーや洗面台も新しくなり、ドライヤーは無料で使うことができます。また脱衣所や休憩室はエアコンなどの冷房機器が完備されました。さらに今回の工事で浴室に変化を見つけました。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」にちなみ「坊っちゃん泳ぐべからず」と記された札。これまでは男性浴室にしかありませんでした。今回の工事で「神の湯」に2つあった男性浴室の1つが女性用に変わり、女性も見られるようになりました。
ポイントの最後は「歴史的価値を保ったまま行われた耐震化」。なるべく従来の形を残したまま、老朽化対策・耐震化をした今回の保存修理工事。「神の湯」の浴室をよく見ると壁が分厚くなっています。また元々あった2階の休憩室も見た目はできるだけ変えず新たに壁を作って補強。屋根瓦は一度全て外し使えるものはそのまま。劣化しているものは新しい瓦に交換しました。
歴史的価値を残しつつ未来へと「リボーン」した道後温泉本館。11日午前6時、約5年半ぶりに全館営業を再開します。
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